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新法が成立、「シャンパン」はロシア産? 


本場仏産、名称を使えず供給を一次停止、貼り替え作業へ

新法が成立、「シャンパン」はロシア産? 

店頭に並ぶロシア産スパークリングワイン=3日、モスクワ(AFP時事)

 ロシア産だけが「シャンパン」―。ロシアで2日、こうした新法がプーチン大統領の署名で成立した。本場フランス産を手掛ける仏LVMH(モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン)側は、ロシアへの供給を一時停止。表示を「スパークリングワイン」に貼り替える作業に追われている。

 「取引先の法律を常に尊重しており、修正後、できるだけ早く供給を再開する」。LVMH側は4日、ロイター通信に宛てた電子メールの声明で、苦肉の策を明らかにした。一定の富裕層がいるロシア市場は無視できなかったようだ。

 フランスでは「シャンパン」のブランドが保護され、シャンパーニュ地方で作られたものだけが名称使用を許されている。ところが、ロシアの新法では、本物のシャンパンの方が「スパークリングワイン」と名乗らなければならない。

 AFP通信によると、ソーシャルメディアでは「スコットランドや米国でウイスキーと呼ぶのも禁止する必要がある」(レストラン経営者)などとジョークが噴き出した。国外でプーチン政権を批判する元石油王ミハイル・ホドルコフスキー氏は「冗談かと思ったが、私が間違っていた」とあきれた様子だ。(時事)