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熱海土石流、泥にまみれて懸命の捜索が続く


80人の安否確認が続く伊豆山、家族の無事祈る住民の姿も

熱海土石流、泥にまみれて懸命の捜索が続く

大規模な土石流が発生した伊豆山地区で捜索を行う警察官ら=5日午後、静岡県熱海市(時事)

 大規模な土石流が発生し、約80人の安否確認が続く静岡県伊豆山地区では、5日も警察や自衛隊など約1000人による懸命の捜索が続いた。生存率が急激に下がるとされる発生から72時間が迫る中、胸まで泥にまみれ捜索を急ぐ隊員ら。行方の分からない家族の無事を祈るように、現場を見詰める男性の姿もあった。

 捜索現場は、激しい傾斜地。ザーッという音を立てながら、泥水が川のように激しく流れ落ちていた。地面を覆う粘着質な泥。捜索を急ぐ隊員らはぬかるみにはまったり、滑ったりしながら活動を続けていた。災害救助犬3頭を連れ、周囲を慎重に歩き回る迷彩服姿の自衛隊員。ドリルで家の屋根をはがし、ヘッドライトで屋内を照らして生存者らを探す警察官の姿もあった。

 1階が土砂でぶち抜かれたアパート。2階部分は窓が割れ、むき出しのカーテンには泥が付いていた。周辺には生臭い泥の臭い、上空ではヘリコプターやドローンの音が響いていた。

 土砂に押しつぶされ崩壊した家の近くでは、黄色いウサギの縫いぐるみやおむつ、洗面台などが散乱。家の中から見つかったとみられる大学の卒業証書が近くにきれいな状態で置かれていた。