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福島・猪苗代湖の遊覧船、新会社が今秋再開へ


飲食業や旅行業なども展開予定、全国から再開を望む声

福島・猪苗代湖の遊覧船、新会社が今秋再開へ

福島県の猪苗代湖に停泊する観光遊覧船「はくちょう丸」と「かめ丸」=4日午前(時事)

 福島県の猪苗代湖で観光客に長年親しまれ、新型コロナウイルスの影響による運営会社の廃業で昨年から運航を停止していた遊覧船が、10月ごろに再開することになった。新会社が4日、船内で記者会見を開いて発表した。

 新会社「猪苗代観光船」は、猪苗代湖周辺で宿泊事業を営む渡部英一代表が6月に設立。「はくちょう丸」と「かめ丸」の2隻を取得し、遊覧船事業のほか、飲食業や旅行業、水産養殖業などを展開する予定。クラウドファンディングも活用して事業費を募る。

 以前運営していた会社は、東京電力福島第1原発事故の風評被害で客足が減る中、コロナ禍の追い打ちを受け、昨年4月から休業し、同6月に廃業。関係者によると、今年7月に開催予定の債権者説明会までに新事業の見通しが立たなければ、2隻は廃船となる見通しだった。

 新会社は、県内出身者が中心となって設立。現在は船体の検査や、船内のリニューアル工事など、運航に向けた準備を進めている。

 渡部代表は「全国から再開を望む声を聞き、必死の思いで会社を立ち上げた。船に愛着のあるファンを作っていきたい」と話した。