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仏地方選、極右「国民連合」から日本女性が出馬


犬飼敦子さんを擁立、厳しい移民排斥のイメージ軟化に一役

仏地方選、極右「国民連合」から日本女性が出馬

フランスの極右政党「国民連合(RN)」から県議会選に出馬した、東京都新宿区出身の犬飼敦子さん=18日、パリ(時事)

 フランスで地域圏議会選と同時に行われた県議会選で、極右政党「国民連合(RN)」から出馬した東京都新宿区出身の犬飼敦子さん(58)が、27日の決選投票に進んだ。同党の日本出身者擁立は初めてとみられる。RNは同化を条件に移民の受け入れを認める姿勢を示しており、厳しい移民排斥のイメージを軟化させる狙いがあるもようだ。

 仏公立中学校で日本語を教える犬飼さんは、居住地のパリ近郊セーヌエマルヌ県から出馬した。幼い頃からフランスに憧れを抱き、1989年に渡仏。99年にフランス国籍を取得し、日本国籍を失った。

 もともと政治への関心は薄かったが、2017年の前回大統領選決選投票で、RNのルペン党首がマクロン大統領に敗れた後に入党。「金融界出身のマクロン氏が当選してがっかりした。経済政策ばかりが優先され、国民の貧困問題は解決されないだろうと思った」と振り返る。

 「今のフランスには働かない移民を受け入れる余裕はない。仕事をしない外国人が恩恵を受けるのはおかしい」と述べ、ルペン氏が国民の不満の受け皿になると指摘。「『誰にも投票したくない』と棄権する人が増える中、最後に戦ってみたい。それが私のフランスに対する愛国心だ」と強調した。(パリ時事)