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サンマよりうまい! 水揚げ独走のイワシをPR


刺し身や丸ごと塩焼きに、価格が安くて脂の乗りも良い

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鮮魚店が販売するマイワシの「お造り」=12日、千葉県浦安市の「泉銀」(時事)

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マイワシなどの漁獲量の推移(時事)

 あまり知られていないが、水揚げが日本で一番多いマイワシ。農林水産省によると、2020年の生産量は約70万トンで、2位のサバ類(約38万トン)を大きく引き離している。サンマやサケ、スルメが極端な不漁に見舞われる中、「豊漁でおいしいイワシをたくさん食べて」と、魚市場や鮮魚店の関係者はPRしている。

 1988年に450万トン近く取れたイワシだが、その後、漁獲は急降下。2005年には3万トンを下回り、「幻の魚になるのでは」とささやかれたほど。そのころサンマとサバは順調に水揚げされていたため、ある魚が減ると特定の魚が増えるといった「魚種交代説」が浮上した。

 2種との関係は解明されていないが、イワシはサンマが減り続けている近年、増加傾向を示す。統計上は19年からトップだが、サバ類はマサバとゴマサバが混獲され一緒に集計されるため、魚種単独では16年からイワシが首位ではないかとみられている。

 豊漁期とも言えるイワシは、今年も千葉県銚子港などで順調に水揚げされており、秋にかけて食べごろという。ただ、人気の方はいまひとつ。東京・豊洲市場(江東区)の卸担当者は「入梅イワシと言われ今が旬だが、足が早く骨も多い魚だけに、思うように売れない」と表情はさえない。新鮮なら刺し身もおいしいが、寄生虫アニサキスへの警戒から「加熱用でしか販売しない」という鮮魚量販店もある。

 対面販売で人気の千葉県浦安市の鮮魚店「泉銀」では、「アニサキスには注意しなければいけないが、自分でさばいて刺し身で食べたり、丸ごと塩焼きしたりしてもおいしい」(店主)と話す。近年はサンマが不漁で小ぶりなため、「イワシの方が安くて脂の乗りが良いからお薦め」(同)とアピールしている。