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イケアや無印良品が食品の「量り売り」に注力


代替肉ミートボールが人気、異業種が巣ごもり需要を狙う

イケアや無印良品が食品の「量り売り」に注力

イケア新宿にオープンした、総菜などを量り売りで持ち帰りできる売り場「スウェーデンバイツ」=5月13日、東京都新宿区(時事)

 イケアや無印良品など家具、日用品を扱う企業が食品の「量り売り」に力を入れている。新型コロナウイルス禍に伴う食品の持ち帰り・巣ごもり需要の高まりが背景。食品スーパーとひと味違った商品を、必要な分だけ購入できる便利さを売りに、新たな集客につなげたい考えだ。

 スウェーデン発祥の家具大手イケアは5月、「イケア新宿」(東京)で、同社として世界初となる量り売りの持ち帰りサービスを始めた。1階に「スウェーデンバイツ」の名称で専用コーナーを設け、北欧風の食品を販売。エンドウ豆のタンパク質、オーツ麦、ジャガイモなどを使った代替肉ミートボール「プラントボール」は100グラム当たり400円と決して安くはないが「30代から40代の女性を中心に人気」(広報)という。

 良品計画は、「無印良品 東京有明」(東京)や、「無印良品 港南台バーズ」(横浜市)といった大型店で、食品などの量り売りを強化した。「必要な量だけ無駄なく買えることがお客さまのニーズにマッチした」(商品開発担当)といい、ピスタチオなどナッツ類や有機栽培のコーヒー豆の売れ行きが好調だ。

 魔法瓶メーカーのサーモス(東京)が昨年、東京・大手町で始めたテークアウト専門のコーヒーの量り売りサービスも、飲みたい量だけ無駄なく購入できると好評。各社は、食べ残しを出さない量り売りの商品を充実させ、「長く利用していただきたい」(良品計画)と売り上げ増に期待している。