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「生きた化石」シーラカンス、100歳近く長生きか


仏研究所が発表、寿命は従来の推定の5倍、成長は遅い

「生きた化石」シーラカンス、100歳近く長生きか

アフリカ沖のシーラカンスのうろこ。精密に調べた結果、100歳近くまで生きる可能性があると分かった(フランス海洋開発研究所、仏国立自然史博物館提供・時事)

 「生きた化石」と呼ばれるシーラカンスは100歳近くまで生きる可能性があると、フランス海洋開発研究所と仏国立自然史博物館の研究チームが17日付の米科学誌カレント・バイオロジー電子版に発表した。アフリカ・コモロ諸島沖で1953~91年に捕獲された27匹のうろこを改めて偏光顕微鏡で精密に調べた成果で、寿命はこれまでの推定より5倍長いという。

 27匹は成体の雌13匹、雄11匹、若い個体1匹のほか、卵からかえって母親の胎内にあった2匹。成体の全長は最大1メートル80センチで、最高齢の個体は84歳と推定された。過去には、全長2メートルの個体も見つかっており、さらに長生きするとみられる。

 一方、母親の胎内の個体は約30センチで、胎内で5年程度過ごすと考えられる。うろこには成長に伴って木の年輪のような微細なしま模様が生じる。

 シーラカンスの成長ペースは魚類の中で際立って遅く、性成熟は雄が40~69歳、雌が58~66歳とみられる。アフリカ沖のほか、インドネシア沖にも別種が生息するが、絶滅の危機にあり、研究チームは保護策の強化を訴えている。