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スリランカ、船舶事故が影響「打撃は20年続く」


有害物質やプラスチックが流出、今後燃料漏れの恐れも

スリランカ、船舶事故が影響「打撃は20年続く」

10日、スリランカ・コロンボの海岸で、沈没した貨物船「エクスプレス・パール」からの漂着物が詰められた袋(AFP時事)

 スリランカ沖で5月下旬、シンガポール船籍の貨物船「エクスプレス・パール」が火災を起こし、積み荷が流出した事故で、地元紙デーリー・ミラー(電子版)は11日、「(環境への)打撃は20年続く」というアマラウィーラ環境相の見方を報じた。事故では、硝酸やマイクロプラスチックが流出したとされる。

 デーリー・ミラーによると、環境相は、積み荷の1486個のコンテナのうち、193個が「致死性」のある積み荷だったと指摘。また、「既に浜辺で大量のプラスチック粒を回収したが、どれだけ魚に飲まれたり、海底に沈んだりしたか分からない」と大規模な環境への影響に懸念を示した。

 船は消火活動の放水で傾き、沈没した。当局は沿岸約80キロでの漁業を禁じ、漁師の生活に影響が出ている。また、AFP通信によれば、船は約350トンの燃料を積んでおり、今後、燃料漏れの恐れもある。(ニューデリー時事)