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内村航平選手、「どん底」から再起した王者


険しかった五輪への道、4大会連続出場を決め喜びを口に

内村航平選手、「どん底」から再起した王者

メダルを手に白井健三(右)と記念撮影する内村航平=6日、群馬・高崎アリーナ(代表撮影・時事)

内村航平選手、「どん底」から再起した王者

東京五輪の種目別代表に選ばれ、スタンドに手を振る内村航平=6日、群馬・高崎アリーナ(代表撮影・時事)

内村航平選手、「どん底」から再起した王者

鉄棒で演技する内村航平=6日、群馬・高崎アリーナ(代表撮影・時事)

 4大会連続の五輪出場を決めた体操の内村航平選手(32)。「自分の生まれ育った国でできることは、特別以外に言いようがない」と喜びを口にした。東京大会で代表の座をつかむまでの道は、これまでの選手生活で最も険しいものだった。

 個人総合と団体総合で金メダルを獲得した2016年リオデジャネイロ五輪の後、日本体操界初のプロ選手となった。「次が東京ではなかったら(リオ五輪を区切りに)引退していた」。ここから暗転する。17年の世界選手権は予選で負傷し、個人総合の連覇が6でストップ。その後もけがが続いた時期を「どん底だった」と振り返る。

 故障の影響を抑えるため、種目別一本に絞る大きな決断を下した。以前は6種目をやってこそ、との強いこだわりがあったが、吹っ切れた今はこう言える。「鉄棒に絞った時点で深くは考えていない。ミスのない演技をしたいのは(個人総合と)変わらない」

 4大会連続出場については「よく続けている。体操が好きなんだろうなと自分自身で思う」とも。これまでの五輪のように団体総合には出られないが、今回の団体メンバーは全員が初の代表。谷川航選手(24)は「話やアドバイスをしてもらえたら」と慕う。立場は変わっても体操界のリーダーとして、求められる役割は大きい。