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福島第1原発事故後初、コメの試験栽培を開始


全住民の避難が続く福島県双葉町で、営農再開の第一歩

福島第1原発事故後初、コメの試験栽培を開始

東京電力福島第1原発事故後初めてとなるコメの試験栽培で、田植えをする男性=19日午前、福島県双葉町(時事)

福島第1原発事故後初、コメの試験栽培を開始

東京電力福島第1原発事故後、初めて行われたコメの試験栽培=19日午前、福島県双葉町(時事)

 東京電力福島第1原発事故で、全住民の避難が続く福島県双葉町で19日、地元の農地保全管理組合によるコメの試験栽培が始まった。事故発生後、町内でのコメの作付けは初めて。収穫後に放射性物質の検査を行い、安全性を確かめる。

 同組合の木幡治会長と職員20人のほか、伊沢史郎町長やJA、県農林事務所の関係者が参加。県が独自に開発した品種「天のつぶ」を植えた。

 木幡会長は「営農再開の第一歩だ。試験栽培を経て作付面積を増やし、町の風景を取り戻したい」と話した。伊沢町長は「10年ぶりの田植えが避難住民の励みになれば」と述べた。

 避難指示が出された自治体の中で、最後の作付け再開地域となる。町は2022年春、特定復興再生拠点区域(復興拠点)の避難指示解除と住民帰還の開始を目指している。原発事故以前まで盛んに行われていたコメを中心とする農業の再興に向け、復興拠点内に978平方メートルの水田を設けている。