世界日報 Web版

「信じること」に満ちた現代


加藤 隆

名寄市立大学教授 加藤 隆

 現代は不信の時代だと言われる。ひところまでの日本ならば、隣近所の大人が地域の子どもたちを叱ったり声掛けしたりすることが日常光景だったが、昨今の親は子どもに「知らない人が声を掛けてきたら逃げなさい」と教える。学級の崩壊現象や教師へのクレーム、育児放棄や虐待で養護施設に暮らさざるを得ない子どもたちもまた、その根底には人間への不信が横たわっている。そして、現代社会の不信の最たるものは、宗教への不信ではないだろうか。


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