世界日報 Web版

スターリン主義の呪縛 ソ連の罪認めぬロシア


 スイス在住のジャーナリスト、サーシャ・バッチャーニ氏の書いたドキュメンタリー『月下の犯罪』(伊東信宏訳、講談社)は、欧州の読書界を席巻した書で、祖父母、両親、作者と3世代にわたるハンガリー人の物語。書き出しはこうだ。

 「一九四四年春のある日、何世紀も続いてきたこの村の秩序ある暮らしは消え失せ、それとともにある一つの世界が消えた。最初にドイツ人がやってきて、その後でロシア人がやってきた」

 ドイツ人はヒトラーの軍隊で、軍人だった父親はその軍属になる。ロシア人はスターリンの軍隊で、父親は捕らえられて投獄され、西シベリアに送られた。続いてこう記す。


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