世界日報 Web版

【社説】眞子殿下御結婚 温かく幸せに満ちた御家庭を


秋篠宮家の長女眞子殿下がきょう、米国弁護士事務所勤務の小室圭さんと結婚される。お二人の門出を心からお祝い申し上げたい。
 
ニューヨークで新生活

 宮内庁職員がきょう、婚姻届を自治体に提出し、眞子さまは皇籍を離脱される。眞子さまがパスポートを取得された後、お二人はニューヨークで新生活を出発される。

秋篠宮家の長女眞子殿下はサルスベリの花を観賞された=6日、東京都港区の赤坂御用地(宮内庁提供)

 眞子さまは国際基督教大(ICU)在学中に小室さんと知り合われ、約5年の交際を経て2017年9月に御婚約が内定した。しかし小室さんの母親と元婚約者の金銭トラブルが発覚し、18年2月に御結婚の先送りが公表された。

 それでも眞子さまのお気持ちは変わらず、昨年11月には御結婚について「自分たちの心を大切に守りながら生きていくために必要な選択」と記された文書を公表された。秋篠宮殿下は同月、眞子さまの御意思を尊重されて「結婚することを認める」と表明された。

 皇族が結婚される場合、結納に当たる「納采の儀」や天皇、皇后両陛下に感謝をお伝えする「朝見の儀」など関連儀式が執り行われる。だが眞子さまの御結婚に際しては、国民の間でさまざまな意見があるとの理由で、儀式は行われなかった。

 皇籍離脱の際に支給される一時金も、眞子さまの御意向を踏まえ支給されない。いずれも戦後の女性皇族の御結婚で初めてのことだが、こうした異例の事態となったことは残念である。

小室圭さんが米から帰国、眞子殿下と再会へ

成田空港に到着した小室圭さん(手前)=9月27日午後、千葉県成田市

 ただ私的な形ではあるが、眞子さまは天皇、皇后両陛下にお別れのあいさつをされた。途中から愛子殿下もお見えになり、1時間余りにわたって和やかな雰囲気で懇談されたという。

 両陛下は皇室の一員として真摯(しんし)に活動してこられた眞子さまへの感謝のお気持ちを持っておられ、幸せな人生を歩んでいかれることを願っておられる。それだけに、皇室の伝統にのっとった形で眞子さまをお送りできないことを残念に感じておられるのではないだろうか。

 眞子さまは上皇、上皇后両陛下にもあいさつをされた。両陛下は、初めてのお孫さまである眞子さまが「複雑性心的外傷後ストレス障害(PTSD)」と診断され、大変心配されているという。

 PTSDはメディアの心ない報道によって引き起こされたものだろう。きょうの記者会見も、眞子さまが事前に提出された質問に強いショックを受けられたため、お二人が冒頭でそれぞれ発言された後、退席されることとなった。眞子さまが一日も早く回復され、温かく幸せに満ちた御家庭を築かれることを願ってやまない。メディアもお二人について興味本位に報じることは控えるべきだ。

「男系男子」に理解得よ

 眞子さまの御結婚で、皇族は平成以降最少の17人となる。安定的な皇位継承の在り方が、ますます重要な課題となる。

岸田文雄政権は、父方が天皇の血筋を引く「男系男子」維持を前提に検討していく構えだ。男系男子による皇位継承は、日本の根幹をなすものである。衆院選でも有権者の理解を得ていく必要がある。