記者の視点の最新記事

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「令和の米騒動」から半年【記者の視点】

「令和の米騒動」から半年。当時、2024年産の新米が入荷すれば、コメの価格高騰は徐々に収まるというのが農林水産省はじめ多くの見立てで筆者もそう思っていたが、現状は、さすがに店頭にないという状況はなくなったものの、価格は高値のままだ。

クーデターから4年のミャンマー 【記者の視点】

ミャンマー軍事政権トップのミン・アウン・フライン総司令官は4日、新年の談話で「選挙実施の意思」を改めて述べた。具体的な日程は明示しなかったものの、連邦選挙管理委員会は昨年8月、2025年11月に総選挙を実施すると発表している。

増え続ける不登校の処方箋【記者の視点】

文部科学省が10月31日に公表した「問題行動・不登校調査」で、全国の小中学校で2023年度に学校を30日以上欠席した不登校の児童生徒は前年度から4万7434人(15・7%)増の34万6482人となり、過去最多を記録した。不登校の増加は11年連続で、10年前と比較すると小学生は5・4倍、中学生は2・3倍となっている。高校(6万8770人)も過去最高で小中高合わせて41万5252人に上った。

「SHOGUN 将軍」18冠【記者の視点】

日本時間の9月16日、歴史ある米国テレビ界のアカデミー賞と言われる第76回エミー賞授賞式がロサンゼルスのピーコック・シアターで行われ、俳優・真田広之さんが、主演しプロデューサーを務めたドラマ「SHOGUN 将軍」(全10話)が、作品賞、主演男優賞など史上最多となる18部門を獲得した。

オールドメディアとSNS【記者の視点】

今から6年前、中学時代の同級生から長男、A君の進学の相談に乗ってほしいと頼まれ、東京・日本橋の喫茶店で会った。志望を聞くと、「IT(情報技術)を学びたい」と言う。

【記者の視点】相次ぐインサイダー疑惑

このところ、インサイダー取引疑惑の事件が相次ぐ。列挙すると、先月19日、金融庁に出向中の裁判官/23日、東証社員/25日、東京都の男性弁護士ら5人/11月1日、三井住友信託銀の元社員といった具合だ。なぜインサイダー疑惑がこの半月の間に、こうも立て続けに生じるのか。

【記者の視点】小泉八雲没後120年

今年は代表作『怪談』で知られる文筆家、小泉八雲(ラフカディオ・ハーン、1850~1904)の没後120年。これを記念して著書『心』(河出文庫)や、アイルランド人脚本家ジーン・パスリー氏による伝記小説『黒い蜻蛉』(小宮由訳、佼成出版社)の出版が相次いだ。

【記者の視点】女性人権講座の中止

「多様性の尊重」の旗印を掲げて、他者には寛容を求めるが、立場の違う人間は徹底排除する――。

【記者の視点】スリランカ大統領選

インド洋の島国スリランカで21日、大統領選が行われ左派連合・国民人民勢力(NPP)を率いる野党・人民解放戦線(JVP)のディサナヤカ党首が当選を果たした。

【記者の視点】訪日外国人の増加に思う

円安ドル高の影響もあって、訪日外国人客が増加傾向にある。直近では円高方向に切り返されているが、その傾向は変わっていない。訪日外国人たちは、円安で割安感の高まったデパートで物品を買い漁り、有名な観光地を巡り歩くだけではない。

【記者の視点】経年劣化か、安定度失うタイ政治

タイの政局が激しく揺れ動いている。憲法裁判所は7日、下院最大勢力の野党・前進党に解党命令を出し、党の幹部11人に10年間の政治活動禁止を命じた。その1週間後の14日には与党・タイ貢献党のセター首相を解任した。

【記者の視点】パリ五輪開幕

いよいよパリオリンピック(五輪)が開幕した。7月26日(日本時間27日)~8月11日まで世界のトップアスリートたちが日ごろから磨(みが)き、鍛えた技を披露する時だ。

【記者の視点】「理解増進法」の影響

「人間の性を、体の違(ちが)いによって男性と女性の2つに分ける考え方は、日本の社会に根強く残っています。しかし、人間の性は単純(たんじゅん)に『男性』と『女性』に分けられるものではありません」(大修館書店「最新 中学校保健体育」)。

【記者の視点】世界のトピック、ロシア

「ロシアは今日、世界の話題(トピック)である。誰一人ロシアに無関心ではいられない。人類の未来とか、世界の運命とか、人間的幸福の建設とかいう大きな問題を、人はロシアを抜きに考えることはできない」。1953年2月に弘文堂から出版された井筒俊彦著『ロシア的人間』の「序」にある言葉だ。新版が2022年7月に刊行された。

【記者の視点】台湾の国際機関への参加

イタリアで開催された先進7カ国首脳会議(G7サミット)は、首脳声明で「国際機関への台湾の有意義な参加を支持する」と表明した。同声明では、「台湾海峡の平和と安定の維持が国際社会の安全と繁栄に不可欠であることを再確認する」ことにも言及し、4年連続の立場表明となった。

【記者の視点】経理を泣かせる定額減税

鬱陶(うっとう)しい梅雨ももうすぐだが、この時期、筆者にとっては格別な楽しみがある。三大香木の一つ、くちなしである。

【記者の視点】LGBT法騒動から1年

1年前を思い出す。先進7カ国首脳会議(G7広島サミット、昨年5月19日開幕)を前に、自民党はLGBT理解増進法案を巡り大もめだった。米国のバイデン政権からの圧力もあって、推進派は法案をサミット前に提出すべきだと主張した。

【記者の視点】人工知能と人間の脳

人間の脳と人工知能(AI)の記憶を比較・対決させると、断然AIが勝つ、と思う人が多い。AIは答えの定かではない問題に対しても、なにがしかの答えを提示してくれる。例えば、無機質な前衛音楽を聞かせ、これに対応する絵を描きなさいという難題を出しても、それなりの絵を描いてくれる。

【記者の視点】カンボジア運河建設進める中国 念頭にタイ・クラ地峡運河開発も

中国とカンボジアの関係強化が進んでいる。中国は1年半前、カンボジアの首都プノンペンとタイ湾に面した港湾都市シアヌークビルを結ぶ同国最初の高速道路を建設したばかりだが、今年後半には両都市を結ぶ運河の建設工事に入ることをこのほど明らかにした。

【記者の視点】高校の男女共学激論 別学は「超草食男子」を防ぐ?

弊紙の教育欄「あすへのノート」(2月13日付)は埼玉県で起きている公立高校の共学化論争を取り上げた。記事を書いた「光」氏は「偏差値がすべてではないが、私立を中心に別学校が全国ランキング上位に並ぶ」「別学の方が教育効果が高いことは脳科学的にも明らかにされている」と、別学の利点を挙げている。

米社会を蝕む大学の劣化 エリート層の左傾化招く

米国が「分断社会」になってしまった原因はどこにあるのか。この問いに「大学」と答える保守派の識者が少なくない。大学といえば、社会の問題を解決する役割を担っているはずだが、一体どういうことなのか。

【記者の視点】ヨーロッパ史の伏流水 救済の使命を担った皇帝たち

作家の栗田勇氏に小紙で『比叡は萌える』を連載してもらっていた頃、フランス文学を学生時代に学んだ体験を伺う機会があった。東大の渡辺一夫先生のゼミで、ボードレールの詩を読んだそうだが、その中の重要な言葉を学生たちに割り振り、その言葉が歴史のそれぞれの時代に、どのように使われてきたかを発表させるというもの。

【記者の視点】23区新築マンション平均1億円超東京株式も史上最高値更新か  

わが家の桜はもう満開を過ぎて、花びらが落ち始めている。嘘(うそ)ではない。ベランダに置いていた鉢植えの河津桜を部屋に入れることになり、1月8日にリビングの窓際に置くと蕾(つぼみ)が色づき始め、23日には開花してしまったのである。

【記者の視点】次世代を見据えた文科省予算 一斉から個別最適への転換点

文部科学省は2023年12月22日、24年度(令和6年度)文部科学省予算案を公表した。文部科学関係予算額は、前年度比443億円(0・8%)増の5兆3384億円。概要を見ると、明治以来“日本の標準”とされてきた一斉授業から「個別最適授業」「GIGAスクール構想」「小学校の教科担任制」に向けた大きな転換点にきているように見える。

獄中で中国と闘う香港紙創業者 信仰で過酷な運命受け入れ

神への信仰と愛する妻の存在が一人の男をここまで強くするものなのか。香港国家安全維持法(国安法)違反罪に問われている日刊紙「リンゴ日報」(2021年廃刊)の創業者、黎智英氏(76)のことである。

中国が反面教師のベトナム 大躍進のベトジェットエア

そのミャンマーは民主化に大きく動いたかに見えたが、2021年2月のクーデターで軍が全権を掌握。軍事政権下で経済は低迷、地方の少数民族武装組織も軍と対立を深め、治安も悪化した。

【記者の視点】故ジャニー氏の「性嗜好」母亡くした幼児体験との関連は

弊紙「メディアウォッチ」欄(11月30日付)で、故ジャニー喜多川氏による性加害問題を取り上げるため、旧ジャニーズ事務所が設置した「外部専門家による再発防止特別チーム」の調査報告書を読んだ。8月29日公表だから、遅ればせながらの一読となったが、そこに気になる単語があった。「性嗜好(しこう)異常(パラフィリア)」だ。

明るいニュース届けた球技スポーツ「憧れるのをやめましょう」

今年もはや12月を残すのみだが、振り返ってみると宗教と政治の関係、宗教団体への解散請求を巡る問題、政治と金の問題、その他にもネットを介した犯罪など心が重たくなるような話が多かったが、ことスポーツ界を見ると男子の球技が大躍進の年となったといっていい。

【記者の視点】深刻な米軍の新兵不足 若者の愛国心低下が背景に

ウクライナ戦争に続き、中東でも戦闘が発生し、米国は「二正面」対応を強いられている。中国が万一、台湾への軍事侵攻に踏み切り、「三正面」対応となれば、さすがの米国も極めて困難な状況に追い込まれるだろう。

【記者の視点】活躍する登山ガイドたち 独特の視点から山々を紹介

テレビの登山番組でも、作家の書く小説でも、近年、しばしば登山ガイドが登場する。作家・湊かなえさんの小説「後立山連峰」(『残照の頂』幻冬舎)にも登場して、初めて北アルプスの五竜岳に登るという、夫を亡くした主人公に、登山ガイドが登山日程を説明し、山への思いを聞き、ストックの長さを調整したり、準備運動のストレッチの指導をしたりする

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