米国の新たなカトリック思想 「神の国」と「地の国」繋ぐ教会
評論家 三浦小太郎

現在の米副大統領、J・D・ヴァンス氏は、2019年にカトリックに改宗している。当時の「The American Conservative」によるインタビューで、ヴァンス氏は、カトリックを信仰することを決意したこと、その際強い影響を受けた思想家としてルネ・ジラールを挙げ、アウグスティヌスを守護聖人として選択したと語っている。ジラールの独自の贖罪(しょくざい)思想がヴァンス氏に与えた影響は興味深いが、ここではアウグスティヌスについて触れてみたい。【...全文を読む】