米価高騰への対応と食糧安保 市場任せ排し政策転換を
青山学院大学名誉教授 岩田伸人

2024年から2025年にかけて、日本全国で気候不順による米の不作が発生し、店頭価格は例年の1・5~2倍にまで高騰した。消費者の間では、さらなる値上がりへの不安が広がり、一部では買い控えや買いだめの動きも見られている。加えて、インターネット上では「JA(農業協同組合)が赤字を補填(ほてん)するために米価を人為的に操作している」といった誤情報(フェイクニュース)も拡散し、混乱に拍車を掛けている。【...全文を読む】