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【新聞】改正皇室典範成立で男系否定のオールドメディアは「令和の道鏡」か

産経以外は「大誤報」

 改正皇室典範が参議院で可決、成立した。衆院(定員465)では起立採決でほぼ全員賛成(約97%、反対棄権10人強)。参院(定員248)は押しボタン式で賛成184、反対57で、賛成は74%だ。立法府(衆参両院713人)全体では賛成がほぼ9割に達したから、「総意」と言って間違いない。憲法改正の発議条件は各議院の総議員の3分の2以上の賛成という「高いハードル」を設けているが、これをはるかに上回る「総意」だ。

 ところが、事実通りに「『立法府の総意』揺るがず 衆参で9割の議員賛成」と報じたのは産経1紙(18日付、以下同)だけだから呆(あき)れる。他紙は事実を捻(ね)じ曲げ、「『立法府の総意』遠く」(読売)、「崩れた『立法府の総意』」(毎日)、「『立法府の総意が完全に崩壊』 野党から批判相次ぐ」(朝日)と「総意」を全面否定し、高市早苗政権を批判している。どう見ても「世紀の大誤報」だ。

皇位継承の流れ無視

 改正典範は数の上での「総意」はもちろん、6月に森英介衆院議長の下でまとめられた「立法府の総意」にも基づいている。何よりの証拠は、立憲民主党出身の福山哲郎参院副議長が同党が反対する中、憚(はばか)ることなく賛成票を投じたことだ。採決後の記者会見で福山氏は「国会の権威と、副議長としての責任を鑑みた時、賛成すべきだと判断した」と明言している(毎日)。

 それにもお構いなく、読朝毎を筆頭にオールドメディアは猛反対だ。読売は悠仁親王殿下がお生まれになる以前の話まで持ち出し「旧宮家から養子『あり得ぬ』」と騒ぎ立て、毎日は「女性・女系天皇、棚上げ」と典範1条の「皇位は、皇統に属する男系の男子が、これを継承する」を蔑(ないがし)ろにしている。

 そんな話は「総意」に一字一句もない。「総意」は、「今上陛下から秋篠宮皇嗣殿下、次世代の悠仁親王殿下という皇位継承の流れをゆるがせにしてはならない」ことを第一に掲げて確認している。今上陛下は立皇嗣の礼(2020年11月)で次の天皇は秋篠宮皇嗣殿下だと宣明され、悠仁親王殿下への継承の正統の流れは確立している。それを無視する「ちゃぶ台返し」は邪論だ。

 社説では、「象徴天皇制の根幹を傷つけた」(読売)、「象徴天皇の土台揺るがす」(毎日)と「象徴」を強調し反対論を張っている。読売は改正案を「戦後80年にわたって育まれてきた国民と象徴天皇の絆を無にするかのような、あまりに多くの欠陥を抱えた乱暴な制度変更」と誹謗(ひぼう)する。冗談ではない。皇室と国民の絆は80年といった、そんな薄っぺらなものではない。

 記紀で数えれば神武天皇から2600年、継体天皇の代からだけでも血筋は1500年以上続く「世界最古の王室」だ(本紙8日付「世襲王権を確立した大王 河内春人著『継体天皇』」を参照されたい)。だから改正典範は万世一系の重みを忘れず、それを継承しているのだ。読売は歴史と伝統を顧みない、それこそ薄っぺらな「三流新聞」に成り下がった。

「祭祀王」である天皇

 朝日は「時代錯誤の『物語』賛同できぬ」と言い放つ。「審議で、『皇位の男系継承は2600年以上にわたる伝統』といった発言が相次いだ。『2600年の歴史』と『男系男子の伝統』。時代錯誤ともいえる二つの『物語』に、推進側は依拠していた」と伝統を時代錯誤と貶(おとし)めている。

 2600年で何が悪い。聖書を見れば、「箱舟」のノアは950歳まで生きたとある。それを非科学的とか、とやかく批判するのは宗教的感性を持たない唯物論者だ。朝日はマルクス史観に染まっているのか。共産党機関紙「しんぶん赤旗」も「(男系男子に固執するのは)家父長制と男尊女卑の考え方」と、朝日と同じことを言う(16日付主張)。

 天皇の国事行為(憲法7条)に「儀式を行ふこと」とあるように天皇は「祭祀(さいし)王」でもあるのだ。それを顧みず、男系を否定するオールドメディアは皇統破壊を企てる「令和の道鏡」と言うほかない。

(増 記代司)

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