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「『強い自民党』をつくる」 来年までに改憲発議にめど 高市首相と党大会

自民党大会で党歌を歌う高市早苗首相(右から5人目)ら=12日、東京都港区
自民党大会で党歌を歌う高市早苗首相(右から5人目)ら=12日、東京都港区

 自民党大会が12日に東京都内のホテルで開かれた。2月の衆院選で過去最多の316議席を獲得した後の党大会だ。

 自民機関紙「自由民主」は4月21日号1面に「日本を守り、未来を拓く『強い自民党』へ」との見出しを掲げ、高市早苗首相(自民総裁)の演説要旨を掲載している。

 高市氏は、衆院選圧勝について「公約に掲げた『経済財政政策の大転換』や『安全保障の強化』を断行せよ、という国民からの力強い後押し」と指摘。「私が目指すのは、国でも地方でも選挙に勝ち続ける『強い自民党』をつくること。日本を守り、未来を拓(ひら)けるのは、『強い自民党』だ」と述べた。

 選挙に勝つことはもちろんだが、「強い自民党」は保守政党としての自覚を持つところから生まれると言っていい。岸田政権によるLGBT理解増進法の制定は、岩盤保守層の自民離れを招き、石破政権下で自民が少数与党に陥る要因となった。その意味で、高市氏が皇族数確保に関して「126代続く『男系継承』という歴史的事実を尊重(そんちょう)し、養子縁組による男系男子の皇族復帰を最優先として、静ひつな環境での皇室典範(てんぱん)改正を目指す」としたことは評価できる。

 党是の憲法改正を巡っては「いよいよ決断の時は来た」と強調。「民主主義における議論は、単なる議論のための議論ではなく、結論を出すためのものでなければならない」と主張した。

 党大会では、昨年の結党70年を踏まえた新ビジョン「自民党の歩みと未来への使命」が発表された。ビジョンでは、国際秩序の変化に対応するため、改憲が「死活的に求められる」と指摘。「憲法を自らの手で国民とともにつくり上げ、目指す国家の形を内外に示さなければならない」と訴えた。

 日本周辺では、覇権主義的動きを強める中国や核・ミサイル開発を進める北朝鮮の脅威が高まっている。こうした中、改憲の「死活的」重要性に言及したことは妥当であり、自民の決意表明とみることもできよう。

 衆院の316議席は、改憲発議に必要な3分の2(310議席)を超えている。高市氏は「その是非を国民に問うべく、来年の党大会までに改正発議(ほつぎ)のめどが立つよう、全党一丸となって取り組む」と意欲を示した。少数与党の参院でも改憲に理解を得られるよう、指導力を発揮する必要がある。

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