トップオピニオンメディアウォッチ【政党メディアウォッチ】大阪再建「自由民主」

【政党メディアウォッチ】大阪再建「自由民主」

顔触れ刷新、立て直し狙う

過去の「惨敗」にも触れる

自民党機関紙「自由民主」は7月18日号1面に、来る衆院選に向け大阪10選挙区の候補者(支部長)公募のお知らせを掲載した。告知文には「大阪では一昨年の衆院総選挙以来、厳しい結果が続いていることから、(中略)今後の国政選挙や4年後の統一地方選に向けた党勢の立て直しを進めている」とある。現職支部長のいる選挙区も公募対象で、大胆な顔触れの刷新を狙った。

今月2日にはこのうち8選挙区で新たに選ばれた支部長が発表された。8人中3人が現職支部長の再任で、5人が新任。経歴は市長や元府議会議員、会社員、歌手などだ。3日付の自由民主(ウェブ版)には「自民党大阪改革・再生へ」の見出しでこれを伝える記事が配信された。自民党ホームページによると、同記事は8月15・22日合併号の1面に掲載予定だ。

ここ数年、大阪の選挙では維新の勢力拡大が続いている。自由民主が挙げた一昨年(2021年)の衆院選で、自民は府内の15選挙区で候補者を擁立したが、維新に全敗した。17年衆院選では小選挙区で10人が当選していたことや、21年選挙で党全体としては20以上議席を増やしたことを考えると大阪の苦戦ぶりが際立つ。記事の終盤でもこの「惨敗」に触れ、茂木敏充幹事長を本部長とする「自民党大阪刷新本部」を党本部に立ち上げた背景として説明された。

今年行われた統一地方選でも、大阪府議選の獲得議席は定数79のうち7議席にとどまり、維新候補が当選した大阪府知事選、奈良県知事選では、自民支持層の一部が切り崩されたとの出口調査結果が報じられた。

茂木氏は大阪自民の再生に向けた取り組みとして、①街頭演説などの日常活動の強化および支部長と地域支部、地方議員との連携、運動の強化②統一した争点、政策を掲げて戦っていくための政策チーム立ち上げ③訴求力のあるネット戦略展開のためのコミュニティ戦略チームの立ち上げ―の3点を挙げた。

大阪自民の「凋落(ちょうらく)」の要因として、選挙戦で足並みが揃っていないことや、各候補が訴える政策に統一感がないことを指摘する声は多い。特に奈良県知事選では内輪のゴタゴタも露見し、結果的に維新に漁夫の利を許した。今回も、公募対象となる選挙区の選定理由が不透明だとの不満が出ており、大阪自民が一枚岩になれるかは見通せない。

亀井 玲那

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