反辺野古のアジ記事
ジュゴンとサンゴが絶好の「お涙頂戴」の材料にされている。米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古への移設を巡って朝日紙面にしばしば登場するのが海洋哺乳類ジュゴンと刺胞(しほう)動物サンゴである。6月2日付社説欄で前田史郎・社会社説担当が書く「ジュゴンの痕跡が語るもの」と今月22日付社説「辺野古のサンゴ なぜ移植を急ぐのか」がそれである。いずれも自然保護に名を借りた反辺野古闘争のアジ記事と言うほかない。
ジュゴンについて前田氏が言うには、昨年7月に辺野古から約3キロ沖で浮遊していたものからジュゴンのDNAが検出された、周辺に生息しているかもしれない、ジュゴンは敏感な生き物で工事に伴う騒音や大量の土砂投入が与える影響は大きい、辺野古工事の中断も念頭に入れてジュゴンを守れ―。ざっくり言えば、そんな内容である。