トップオピニオンメディアウォッチIAEA報告書受け各紙社説、除去すべきは朝毎・東京の腹黒さ

IAEA報告書受け各紙社説、除去すべきは朝毎・東京の腹黒さ

9日、ソウルの韓国国会で、野党議員と会談する国際原子力機関 ( I A E A )のグロッシ事務局長 (右 ) (EPA時事)
9日、ソウルの韓国国会で、野党議員と会談する国際原子力機関 ( I A E A )のグロッシ事務局長 (右 ) (EPA時事)

影響は「無視できる」

東京電力福島第1原発の処理水海洋放出について国際原子力機関(IAEA)は、放出計画は「国際的な安全基準に合致する」との報告書を公表した。人や環境への影響は「無視できるほど」とコメントしている。

これを受け各紙は社説を張り、処理水海洋放出へ賛同する日経・読売・産経と、地域住民と周辺各国の不安を払拭するため、放出は慎重を期し対話を重ねよと論陣を張る朝日・毎日・東京ときれいに割れた。

日経は6日付け社説「処理水放出へIAEAの支援をいかせ」で、「原子力の平和利用をうたって『核の番人』と称される国際機関の支援は心強い」として「IAEAによる安全性のお墨付きを得ることもできた。有言実行する時が迫っている」と、政府の尻を直球型で叩(たた)く。

産経は5日付け主張「IAEA報告書 首相は処理水の決断急げ」で、「風評を危惧しての逡巡(しゅんじゅん)は、国内外の有害な風評を深めるだけである」とし、こちらもストレートに処理水放出を急げと迫る。

なお産経は同主張の最後に、公明党・山口那津男代表の仰天のコメントに言及している。海洋放出について山口氏は「直近に迫った海水浴シーズンは避けた方がよい」と発言した。これに対し同主張は「福島復興の最大の敵は風評被害である。その風評を助長するメッセージであることに気付かなかったとしたらセンスが問われる」と批判し、「科学を無視して、海洋放出が危険であると主張する中国や韓国の野党が勢いづくだけだ」と断罪した。

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