安倍元首相銃撃事件後、メディアは「死んでいた」

安倍元首相の一周忌の様子(UPI)
安倍元首相の一周忌の様子(UPI)

連鎖的テロに無警戒

メディアは死んでいた―。北朝鮮による日本人拉致報道はこう呼ばれる。1980年に産経の阿部雅美記者が「アベック蒸発事件」をスクープしたが、他紙は報じず、北朝鮮のスパイ活動を容認した。増長した北朝鮮は次々とスパイを送り込み拉致を繰り返した。阿部氏はこうした拉致報道を検証し『メディアは死んでいた』を上梓している(産経出版、2018年刊)。

今も産経は「教科書が教えない拉致問題」を連載し、25回目の8日付では「『無法』許した国家の穴を埋めよ」とスパイ防止法の必要性を説くが、朝日などの左派紙は同法つぶしに狂奔してきた。だから「メディアは死んでいた」だけでなく「拉致を幇助(ほうじょ)」し、拉致被害者で仮に亡くなった方がおられれば「メディアに殺された」も同然ではなかろうか。

では、安倍晋三元首相銃撃報道はどうか。筒井清忠・帝京大学教授は「メディアが生んだテロ」と産経2日付の寄稿で断じている。「暴力の恐怖をもって社会に迫るのがテロ」なら、安倍氏事件もテロと呼ぶべきで「連鎖的テロを引き起こす危険の高い重大事件」だったのに「マスメディアとそこに登場する有識者たちは、このことにあまりに無警戒であった」と筒井氏は振り返る。

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