未来志向の親善訪問
天皇皇后両陛下は6月、インドネシアのジョコ大統領の招待に応じ、代替わり後初の国際親善で同国を訪問された。各紙いずれもエピソードなどを交え詳しく報じていた。
産経は「先の大戦に関連する歴史に目を向けるとともに、両国の架け橋となることが期待される若者とも交流し、『未来志向』の新たな国際親善の形を示される第一歩となった」(6月24日付)とし、毎日の「皇室スケッチ」(毎金曜日付)は「皇后雅子さま 充実の笑み」(30日付)にスポットを当てている。明るい話題に満ちた未来志向の国際親善訪問であった。
よもや、ご訪問に難癖を付ける新聞はあるまい。そう思っていたが、甘かった。朝日の24日付社説「天皇外国訪問 政府の姿勢が試される」がご訪問の成果に水を差していたからだ。