自公“東京決裂”の裏で「水面下で公明が維新と交渉画策」とサンデー毎日

公明の「ウルトラC」

ここまでは流れを読んでいけば透けて見えてくる分析だろう。鈴木氏は裏にある「ウルトラC」を紹介している。

公明党は維新の協力が見込めない大阪(4選挙区)と兵庫(2選挙区)で早々に候補擁立を発表した。この動きを「自民の選対幹部の一人」は「今後、維新と交渉していくためのとっかかりとして、先手を打ったのではないか」と鈴木氏に解説している。その読みは、「公明が東京でこのまま自民を推薦せず、代わりに維新を推薦し、その代償として維新には『大阪と兵庫で立てないでほしい』というウルトラCの交渉をやるという話が出ている」のだという。

公明党としては大阪・兵庫の議席をどうしても守りたい。そのためには東京で維新を推すという交換条件というわけだ。そんなことをすれば自民党との信頼関係はズタズタになるだろう。この自民の選対幹部も「全国での自公の連携にひびが入る。連立政権もギスギスし始める」と危惧する。

どうしてこんな事態になったのか。鈴木氏は「自公の間に強力なパイプがない」ことを挙げた。「安倍晋三政権時代は安倍首相―太田昭宏元国土交通相、菅義偉官房長官―学会有力幹部、二階俊博幹事長―公明などのラインが機能した。だが『岸田政権になり、そんなラインはない。岸田、山口の定例の昼食会など形式的でしかない』(公明幹部)」からだ。

気になる維新の動き

FLASH(6月20日号)で日本維新の会の馬場伸幸代表は自民党とのパイプをこう明かしている。「自民が割れたとき(略)組むとしたら、筆頭は菅義偉前首相でしょうね」、次に「萩生田(光一政調会長)さんは安倍政権の中枢におられて、僕らの目標になる人でした」と。

“東京決裂”の原因が、都連会長の萩生田氏が自分の息のかかった候補を押し込めようとしたゴリ押しだと言われている中で、この馬場氏のはしゃぎっぷりが気になる。裏で自公にくさびを打ち、公明との東京・大阪バーター協力を進めているとすれば、相当な腹芸のできる人物ということだ。「改革マインドを持った政治家結集」(馬場氏)という目標のためにはそれも必要ということか。(岩崎 哲)

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