トップオピニオンメディアウォッチ旭日旗に目くじら立てるな

旭日旗に目くじら立てるな

旭日旗
旭日旗

海自護衛艦の釜山入港

自衛隊艦旗「旭日旗」を「戦犯旗」だとして、この旗はもとより、似たような形状のデザイン全てに難癖をつけてきたのは韓国の反日活動家・徐坰徳(ソギョンドク)氏だ。陽光が放射するモチーフにしたものなら何でも「戦犯旗」「軍国主義」として噛(か)みついてきた。

さすがにその極端さには韓国の大衆もついて行けないようだが、旭日旗をあたかもナチスの鉤(かぎ)十字旗と同様の「戦犯旗」とする見方は残念ながら韓国社会に流布してしまった。

その旭日旗を掲げた海上自衛隊の護衛艦「はまぎり」が5月29日、釜山港に入港した。韓国が主催する多国籍海洋遮断訓練「イースタン・エンデバー23」に参加するためだ。これに対して野党共に民主党のスポークスマンは「日本の植民支配に免罪符を与えたのにも飽き足らず、日本の軍国主義にまで目を瞑(つぶ)ろうとするのか」と猛批判を加えた。

月刊朝鮮(6月号)で韓半島安保戦略研究院の金奭圭(キムソッキュ)顧問が「それほど大袈裟(げさ)に騒ぐことなのか」の一文を寄せている。民主党のステレオタイプの批判に対して金氏は「野党のこうした言動にはうんざりだ」と反論している。

韓国では特に文在寅政権時代、「自分がやればロマンス、他人がやれば不倫」という言葉が流行(はや)った。「他人に厳しく自分に甘い」ということだ。旭日旗批判もまさにそれで、野党は尹錫悦政権が旭日旗の入港を認めたと批判するが、左派政権の金大中、盧武鉉時代も旭日旗の入港はあったことが指摘されると野党は黙ってしまった。大ブーメランである。

「軍国主義」も同じだ。尹大統領夫妻が中東派遣中のアーク(アラビア語で「兄弟」)部隊を訪問した際、軍服を着たことに対して、野党がこれを非難すると、「文在寅大統領も金正淑夫人と共にアーク部隊訪問時に軍服を着て、その胸には名札まで付いていた」と反論されてしまった。野党は「言葉もなく弱り果てた」と金氏は書いている。韓国左派野党はこれほどまでに幼稚なのか。

そもそも旭日旗は「1870年5月15日、日本陸軍が創設され軍旗として法制化され、89年海軍がやはり赤い丸を若干左にずらして軍艦旗として制定した」と金氏は由来を説明する。「第2次大戦で戦犯国ドイツのヒトラーがナチスの旗『ハーケンクロイツ』を創案してドイツ国旗として使った」のとは歴史的背景が全然違うと指摘しているのだ。

「軍艦が外国に入港する際、国旗と軍旗を掲げるのは国際慣例」であり礼儀である。旭日旗に目くじら立てるのではなく、韓国は「冷静さを失わず、日本を自由民主主義の価値を共有する善隣国として尊重していこう」と金氏は呼び掛ける。韓国の変化が感得される。

(岩崎 哲)

spot_img

人気記事

新着記事

TOP記事(全期間)

Google Translate »