記事にない調査結果
これとは対照的に毎日には埋もれさせるのが惜しい調査結果があった。それは「憲法9条を改正して自衛隊の存在を明記することに賛成ですか」と自民党の改憲4項目の一つである9条への自衛隊明記の賛否を問うていることだ。これには「賛成」55%(とりわけ男性65%)、「反対」31%で改憲派が大幅に上回っていた。これこそニュースではないか。ところが、毎日は記事で触れるだけで、読者の目から遠ざけている。
朝日にも首を傾げる。「質問と回答」を見ると、「いまの憲法を変える必要があると思いますか。変える必要はないと思いますか」とずばり改憲か護憲かを聞いていた。回答は改憲52%、護憲37%で改憲派が多数。これは残念なことにほとんど記事にない。
緊急事態条項については「自民党は、大規模な災害などの緊急事態に対応する憲法改正の条文案をまとめています。緊急事態に対応するための以下の改憲項目について、どのように考えますか」と丁寧に問うている。
回答は「緊急事態を受けて、国会審議を経ずに内閣が法律に代わる政令を出して、国民の権利を一時的に制限できるようにする」=改憲で対応54%、必要ない37%。「緊急事態で選挙が行えない場合、国会議員の任期を延長できるようにする」=改憲で対応53%、必要ない39%。ここでも改憲派が多数だった。