企業だけでは限界も
同特集では、ほかにSDGs(持続可能な開発目標)達成に取り組み成功している企業として、空調機の売上高世界トップ、ダイキンのチャレンジが記されている。エアコンに使われる冷媒(代替フロン)にはCO2の数百~数千倍もの温室効果があるが、これを解消する技術を海外、特にアジアの途上国に無償で提供している。
こうした企業の努力が水素社会への推進力を強めるはず。しかし日本ではあくまで政府が秩序だった推進計画を立てなければ、企業独自の改革が自律的に広がるということは、なかなか難しいように思われる。
(片上晴彦)