トップオピニオンメディアウォッチウクライナ戦争の行方を鋭く分析するNW日本版の小泉・河東対談

ウクライナ戦争の行方を鋭く分析するNW日本版の小泉・河東対談

戦況変えぬ最新戦車

さて戦況の見通しである。今後ドイツの最新戦車レオパルト2、イギリスのチャレンジャー2が投入されることで「戦争を変える『ゲームチェンジャー』になる」のだろうか、について同誌は聞く。

小泉氏は「軍事オタク」らしく、「新兵器が入って戦況が変わるということはあまりない」と素っ気ない。「草野球チームに大谷翔平を連れてきたらどうなるか」と例えており、「あまりにもバランスがなさすぎます」と理由を語る。

戦車もある程度「まとまった数」が必要で、その「戦車旅団を支える航空戦力」に「射程の長い火力」「訓練できた兵隊」が揃(そろ)ってこそゲームチェンジャーになり得る、とし、「ウクライナ軍はこういう能力を近々持とうとしており、今その準備中だろう」と小泉氏はみる。ドイツの最新戦車だけでウクライナの戦況が変わるのならゼレンスキー大統領も苦労はしない。

エネルギーを武器にして国際的な経済制裁のダメージを受けてないかのようなロシアだが、河東氏は「若干困ってきて中国から個人でいろいろな物を仕入れてはインターネットで販売している」というロシア国民の状況を伝えた。

次号は「ロシアの戦意からプーチンの経済無知、終戦の見通しまで」を語っているという。期待したい。

(岩崎 哲)

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