共産党の特異な正体が露わになった朝日コラム・産経社説への反論

朝日の全野党共闘論

ところで、朝日はかねてから「野党共闘」に共産党を加えろと吹聴してきた。民主集中制に疑問を抱くなら、持論の全野党共闘論をどう考えるのか。野党政権に共産党が加わっても「党の論理を国家に浸透」させる危険性はないのか。除名騒動はいみじくもこの疑問を浮き上がらせたが、朝日の態度は曖昧である。

このことを危惧したのは先週本欄で紹介した学者党員の田口富久治氏だった。名古屋大学教授だった1970年代半ば、共産党は「自由と民主主義宣言」を発表し、「民主連合政権」下で複数政党制を容認するとしたが、田口氏は共産党の組織・運営が“一枚岩主義”では「支配政党の組織的質が国家体制の政治的質を規定」するのは避けられず、党と国家との癒着による一党独裁の危険が生じるとの疑問を呈した(『先進国革命と多元的社会主義』大月書店)。

まさに村上氏が指摘した「党の論理を国家に浸透させている一党支配体制」への危惧である。田口氏も民主的な党首制を提案したが、「解党主義」と糾弾され自己批判を強いられ、後に離党した。共産党を野党共闘に加えろなどと吹聴している限り、朝日の「異論封じ」批判は踏み込みがまったく足りないのである。

(増 記代司)

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