言論弾圧も辞さない
産経14日付主張は、朝日や毎日の「異論封じ」批判社説に対する共産党の攻撃について「外部からの異論さえ許さぬ排他的な党体質が露わになったといえよう。いくら志位氏が『言論、出版、表現の自由を全面的に擁護する』と言おうと、共産党が政権を担った場合、『言論の自由』は同党が容認した範囲内でしか許されないと判断せざるを得ない。現に、共産党独裁体制の中国でも、憲法35条に『表現の自由』が明記されている」としている。
もっともな指摘である。これにも共産党は翌15日付「赤旗」で「民主政治のプロセスの健全な展開を支えるべきメディアが、政党に対し不公正な批判を繰り返すこと自体が、民主政治のプロセスを大きくゆがめることになる」とし、「『産経』社説の特異な立場」と攻撃している。共産党批判を「特異な立場」と断ずるところに「言論弾圧」を辞さない共産党の特異な正体を「露わに」させたといえよう。