党首公選訴えも除名
日本共産党の志位和夫氏の委員長歴は実に22年に及ぶ。日本の、いや世界の政党でこれほど長く党首を務めている例は聞かない。一人で党首という「権力」を独占しているのだから、まがうことなく「独裁政党」だ。これでは支持が広がらないと一党員が党首公選を訴えたところ即、除名である。なるほど「独裁」と言われる所以(ゆえん)である。
除名されたのはジャーナリストの松竹伸幸氏。共産党本部の政策委員会で安保外交部長も務めたキャリア党員だ。今年1月、党首公選を訴える『シン・日本共産党宣言』(文春新書)を出版したが、「党に敵対する行為」で党規約に背く「重大な規律違反」と断じられ7日に除名された。