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コロナワクチンの副反応や効果について客観的情報を提供する文春

新型コロナウイルス向けのワクチン
新型コロナウイルス向けのワクチン

圧倒的に多い感染死

週刊新潮が新型コロナワクチンの“不都合”を報じ続けているが、週刊文春も“ワクチン戦線”に参戦してきた。1月26日号の「ワクチンの嘘と真実」がそれだ。だがこれは一味違っている。ライバル誌と同じスタンスでは単なる後追いになってしまう。「真実」の部分に光を当てているところに新味がある。

何が新味かというと、「ワクチンの効用」についてしっかりと述べているところだ。同誌は「ワクチン危険論」が広がっている理由について「ワクチンの副反応や後遺症が怖い」「そもそも効果があるのか疑問」「接種後に亡くなっている人がいる」を挙げ、一つ一つ検証する。

まず副反応や後遺症だ。これは確かにある。「長尾クリニックの長尾和宏名誉院長」は「ワクチン後遺症群」として「神経痛や頭痛、認知機能障害、動悸や胸痛、慢性疲労症候群」などを挙げる。「帯状疱疹やリウマチ」が高齢者には多いとも指摘する。

1月5日付本欄で週刊新潮がワクチン接種によって「肺塞栓症」が発症する頻度が上がると指摘したことを紹介した。「ワクチンを打つことのほうが逆に危険」という専門家の声まで同誌は伝えたが、少し極端過ぎないだろうか。「ワクチン危険論」を煽(あお)る格好だ。

次に死亡例。「厚労省担当記者」によると「昨年十二月までに厚労省に報告された、ワクチン接種後に死亡した事例は千九百十七件」に上る。多いと見るか、少ないと見るか。しかし、ワクチンは危ないと思う人が多い中、「“死なないために”接種したワクチンが、かえって死亡リスクを高めることがあるのだろうか」と同誌は問う。

厚労省の審議会に報告された資料を基にワクチン接種後死と感染死数を比較する。それによると、20代ではワクチン接種後の死亡者44人に対し、コロナ感染による死者が66人と「大差はない」ものの、70代になるとその差は顕著になる。接種後の死者が445人だが、感染死者数は9917人なのだ。「さらに、八十代では約三十三倍に跳ね上がる」という。感染して死ぬ人が圧倒的に多いのだ。

同誌は「高齢者が『コロナ感染死』と『ワクチン接種後死』のどちらを恐れるべきか、一目瞭然だろう」としている。

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