お笑い芸人が“告発”
「宗教2世」や「高額献金」が創価学会へ飛び火している。早晩、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)だけでなく、他の新興宗教にも攻撃の矢が向けられることは想像された。真っ先にターゲットにされたのが、与党の一角に食い込んでいる公明党の支持母体、創価学会だ。
口火を切ったのは「元エリート学会員」の長井秀和というお笑い芸人。週刊新潮(11月24日号)に語っている。「10年前に脱会し、現在は12月に投開票を控えた西東京市議選を見据えて政治活動」を行っているというから、選挙前の“売名”のにおいもあるが、あえて「元学会員」を表明し批判して見せることがプラスになるかどうかは分からない。しかしほぼ“消えていた”芸人がこの騒動で発言すれば注目度は高い。
長井氏は創価学会にとって芸能人やスポーツ選手など有名人が「非常に重要な存在」で「勧誘や公明党の選挙活動において、彼らはとてつもなく大きな力を発揮する」と言っている。
創価学会では多くの信者の有名人を意識的に広告塔として活用しているが、似たようなことは他の教団でも見受けられることだ。ただ、週刊誌はじめメディアが、タレントは広告塔だとしても、主義主張の明確な政治家まで同列に論じているのはどうだろうか。例えば「創価学会の久本雅美」と「統一教会の安倍晋三」とは明らかに違うし、安倍氏は信者ですらない。牽強(けんきょう)付会というものだ。
「高額献金」について長井氏は「統一教会の“100万円の壺(つぼ)”なんて安すぎて」というほどの額を創価学会員は献金するのだという。「財務」といわれる献金は「毎年11月下旬から全国一斉に振り込みが行われ、集まる金額は1000億円以上とも」と言い、「うちの両親もすでに総額で数千万円を寄付していると思いますよ」と語る。さらに「学会専用の仏壇を3基も購入していて、仏壇関係だけで約2000万円」も掛けているという。