ツイッター買収のマスク氏課すハードワークに注目した「日曜報道」

週80時間労働に自信

ただ番組は、大量解雇を問題にしたのではない。ツイッターが赤字経営に陥った機会に買収したマスク氏の手法や考え方だ。マスク氏はツイッターCEOに就任すると、「1日400万ドルの損失を出している以上、選択の余地はない」として社員半数を解雇。残った社員には週80時間労働を課し、新体制の同社内では社員が寝袋でオフィスに寝泊まりする光景が見られるという。このハードワークを「マスク流“経営術”」として掘り下げた。

番組はマスク氏の生い立ちをおさらい。アポロ14号が月面着陸した 1971年生まれ、エンジニアの父親の影響で独学でプログラミングを学び、ウィンドウズ95が発売された大学時代に弟とネットビジネスを始めた。この起業当時はアパートの代わりに小さなオフィスを借り、寝るのはソファで、週7日ずっと働いた。以来、「他が週50時間働く間に自分が100時間働けば2倍のことを成し遂げられるはずだ」というハードワークを自身にも社員にも求めてきたという。この会社を売却して得た資金を基に2002年、民間宇宙航空企業のスペースXを創立。その後も手を広げた事業先で長時間労働を求めた。

ツイッターでも早速、週80時間労働を社員に課して論議を呼んだ。週休2日制なら1日16時間労働であり、8時間労働の2倍である。つまり人より2倍働けというわけだ。番組内アンケートで理解できる、できないが問われたが、理解できる45%、理解できない40%と、やや理解できるが多かった。大事業で成功し、世界一の資産家に上り詰めた実績が理解の根拠でもあろう。

出演した早稲田大学ビジネススクールの入山章栄氏は、「これで辞める人がいっぱい出てくるが、逆にマスク氏の大きなビジョンを信じて入ってくる人もいる。その自信があるからこれだけのことが言える」と指摘。マスク氏を「冷徹であり、片やものすごい妄想家」とも評した。

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