教団「反社」扱いの裏でメディアが報じない中核派ら極左集団の背景

革命のイメージ(Photo by Colin Lloyd on Unsplash)
革命のイメージ(Photo by Colin Lloyd on Unsplash)

「異例の審理」始まる

極左暴力集団はれっきとした「反社」(反社会的勢力)である。その一つ中核派が起こした渋谷暴動事件の首謀者、大坂正明被告の初公判が先週、東京地裁で始まった。

メディアは安倍晋三元首相の銃撃テロ事件以降、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)を反社のように報じ、教団本部にも取材に詰め掛けているようだが、同本部のわずか十数メートル斜め向かいに渋谷暴動事件の犠牲者を慰霊する碑がある。反社を口にするなら、取材の帰りにでもお参りしてみてはどうかと思う。碑には「星一つ落ちて都の寒椿」とあり、遺族や同僚の無念さを伝えている。

大坂被告は1971年11月の沖縄返還阻止闘争で、東京都渋谷区神山町の路上において機動隊員らに火炎瓶を投げ付け、新潟県警から派遣されていた中村恒雄巡査(当時21)を鉄パイプで殴り倒し、ガソリンを衣服から体に注ぎ込み火を付けて虐殺した。46年間、逃走し続けたが、2017年5月に逮捕された。

新潟県警で中村氏と同期だった元警察官は「中村巡査は警察官になったばかりで、これからという時に命を奪われた。なぜ悲惨な事件が起きて、被告はなぜ逃走を続けたのか。真実を話してほしい」と語っている(毎日10月26日付)。事件から半世紀たつが、決して過去の出来事ではない。

産経26日付は初公判を「中核派警戒 異例の審査」と報じている。それによると、東京地裁周辺には公判開始の1時間ほど前から支援者らが集まり、裁判所職員や公安関係者が警戒するなどものものしい空気が漂った。裁判は「中核派に危害を加えられる恐れがあるとして、殺人事件であるにもかかわらず、裁判員裁判の対象から除外された異例の審理」と指摘している。

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