なぜか絶対「白」の全国弁連
左派紙(テレビも同様)の報道で「白」それも絶対無謬(むびゅう)の存在になっているのが「霊感商法対策弁護士連絡会」(全国弁連)だ。朝日は「(全国弁連は)全国に約300人のメンバーを擁し、財産被害の回復にとどまらず、脱会の支援にも取り組む。心理学の専門家らの協力を得て、教義がすり込まれた状態を時間をかけて解きほぐして初めて、被害の全容に迫ることができる」(25日付社説)と、全国弁連の活動を褒めちぎっている。
だが、弁護士300人を擁しても、それが「白」とは限らない。本欄8月2日付で「全国弁連」の背後に左翼弁護士の6団体が存在すると指摘したが、そのうち自由法曹団だけでも会員は公称2100人。教団を敵視する左翼弁護士はごまんといる。
全国弁連が行っている「脱会の支援」や「教義がすり込まれた状態を時間をかけて」解くのは、中世のキリスト教社会で異端者を排除した「異端審問」を思わせる。宗教ジャーナリスト、室生忠氏の『日本宗教の闇 強制棄教との戦いの軌跡』(アートヴィレッジ刊)によれば、「時間をかけて」の中には拉致監禁もあった。それを専門にする「改宗屋」すらいた。朝日は「被害の全容に迫る」を口実に異端審問を奨励し、信教の自由はどこ吹く風だ。これこそ「黒」だ。