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コロナ禍の行動制限に自殺増加など負の影響も指摘した「日曜討論」

孤独のイメージ(Photo by Belinda Fewings on Unsplash)
孤独のイメージ(Photo by Belinda Fewings on Unsplash)

ウィズコロナの段階

第7波となる新型コロナウイルス感染拡大が到来し、わが国が週当たり世界最多の感染者数を記録するまでになった。28日には東京都で4万406人が感染して初めて4万人台を超え、全国では23万人を超えて過去最多を更新するなど猛威は収まりそうもない。また、世界保健機関(WHO)が緊急事態宣言したサル痘の国内感染も確認されている。

24日のNHK「日曜討論」は、3年ぶりに行動制限のない夏にこれまでにない感染拡大となっているとして「感染“過去最多” コロナ対策/いま何が必要か」をテーマに議論した。外出すれば通勤電車も繁華街も、行楽地も人々の往来が日常となっている。第1波、2波…の感染者数は今日に比べればだいぶ少なかったものの、怯(おび)えるようにステイホームに従った2年前とは隔世の感がある。

政府新型コロナウイルス感染対策分科会会長の尾身茂氏は、「第6波のピークを越えて、2倍を超えてさらに行くと思っている」と7波の感染数を予測した。6波のピークは2月5日の10万5611人だったことから、その2倍を超えてさらにいくというのは現実になっている。

山際大志郎新型コロナ対策・健康危機管理担当相は、「ウィズコロナで社会経済活動をどう動かしていくかというステージに入っている」と述べ、ワクチン接種、PCR検査などを有効に用いて社会経済活動を動かしていく方針を語った。感染が広がっているオミクロン株派生型「BA.5」は2月の第6波で流行した「BA.2」と比べ、感染スピードは1・27倍、ワクチン効果は大きな違いがなく、重症化の差は認められていないとWHOが報告していることを指摘し、「重症化率は過度に恐れることなく正しい警戒感をもって当たらなくてはいけない」と述べた。

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