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中国属国化の危険抱える韓国

高永喆の半島安保NOW

北朝鮮の金正恩総書記は2012年、3代世襲で元首に就任したが、間もなく、党・軍の幹部300人余りを粛清した。彼の祖父と父の粛清方法は左遷、政治犯収容所送りがほとんどだった。しかし、彼の粛清方法は銃殺であり、叔父の張成沢氏までも残忍に処刑した。

張氏を処刑した本当の理由は、彼が中国式の改革開放を推進する親中派だったからだ。金総書記は「日本には百年の恨みがあるが、中国には千年の恨みがある」と言及した。北朝鮮がウクライナ戦線に兵力を参戦させ、ロシアを支援する理由も、朝露同盟で中国を牽制(けんせい)するのが主な狙いだ。

北朝鮮は中国の韓半島侵略を撃退した高句麗の末裔(まつえい)というプライドが強い。6世紀末に中国大陸を平定し、隋を建国した文帝とその後を継いだ煬帝は612年から、大軍を率いて3度高句麗を侵略したが大敗し、隋は崩壊した。

北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長(当時、左)と中国の習近平国家主席=2019年6月、平壌(AFP時事)
北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長(当時、左)と中国の習近平国家主席=2019年6月、平壌(AFP時事)

隋の後を継いだ唐の太宗は645年、直接大軍を率いて高句麗を侵略したが、大敗してしまった。高句麗は北の突闕と南の百済、倭と連合し、唐を打ち負かした。遠い強大国と同盟を結び、隣国の強大国を牽制する「遠交近攻」が安保の鉄則であることが分かる。

高句麗が隋・唐の侵略を防いだのは、中国の韓半島侵略を阻止した点で大きな意義がある。ちなみに、トランプ政権1期目の国務長官ポンペオ氏が平壌を訪れ、金総書記と私的な席で会談した際、金氏は「在韓米軍は中国とロシアを牽制するために必要だ」と言及した。

かつて、あるシンクタンクの研究会で、ある有識者曰(いわ)く「日清戦争と日露戦争で日本が敗戦していたら、韓半島は中国やロシアの属国になっていたはずです」と、説得力のある指摘をした。

中国共産党は今回の韓国大統領選挙でアメリカの友好的な政府を転覆させ、韓国を事実上、中国の属国にするという目的を持っていた。6月3日投開票の大統領選で親中の李氏を当選させ、保守右派の金文洙候補を落選させるため、期日前投票で不正が行われた兆候が捉えられており、中国共産党背後説が強く提起されている。

最近、機密解除された米FBI(連邦捜査局)文書によって、2020年の米大統領選挙で、中国共産党が偽造運転免許証を大量印刷して航空便でアメリカに運び、不正な郵便投票で親中バイデン氏を支援したことが明らかになった。免許証偽造にはTikTok(ティックトック)の米国内ユーザーのアカウントが利用されたという。

中国共産党が韓国大統領選で親中候補を当選させる工作を行っても何の不思議もないのだ。

(拓殖大学客員教授・元韓国国防省分析官)

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