台湾侵攻への米介入を阻止 米軍事専門家 ビル・ガーツ氏 【連載】核恫喝時代―識者インタビュー(6)

日本は核抑止力整備を

――中国の核兵器増強は日本にとって直接的な脅威だ。日本としてはどのような対応と備えが可能か。

中国共産党は、米国とともに日本をこの地域での主要な脅威の一つと見なしていることを明確にしており、中国の核は日本にとって大変な脅威だ。中国共産党が支配する国営メディアは2021年7月、中国の台湾攻撃に対する米国主導の防衛戦に日本が介入した場合、中国軍は「全面戦争」を仕掛け、核兵器で日本を破壊すると主張する動画を放送した。プロパガンダという面もあるだろうが、これは恫喝(どうかつ)であり、軽く考えてはいけない。動画は、日本への核攻撃は、非核保有国を攻撃しないという政策の例外になると警告、「われわれはまず核爆弾を使用する」と主張している。その上で「日本が2度目の無条件降伏を宣言するまで攻撃は続く」と断言した。

これに対し、私は日本に二つの選択肢を提案する。第1は、日本は政策を変更し、中国の核攻撃を抑止できる小規模な核抑止力を開発・配備すべきだ。第2は、米軍が中国への抑止力として使用できる核兵器を日本に配備することを認めることだ。米国の核ミサイル潜水艦を、抑止力として日本に配備し、駐留させることもできる。ペンシルべニア大学の中国専門家アーサー・ウォルドロン氏は、イギリスとフランスが米国から独立した核抑止力を持っているように、日本、韓国、台湾もまた、増大する中国の戦略的脅威を抑止するための核抑止力を持つべきだと述べている。

(1)北朝鮮の核 標的は日本か

(2)人命を顧みない中国の恐怖

(3)信頼性失った米の「核の傘」

(4)対中で新型核ミサイル配備を 元米国防副次官補 ブラッド・ロバーツ氏(上)

(5)日米韓で拡大抑止協議を 元米国防副次官補 ブラッド・ロバーツ氏(下)

(6)台湾侵攻への米介入を阻止 米軍事専門家 ビル・ガーツ氏

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