議論の余地ないほど安全 福島原発処理水 李炳昤・前韓国原子力安全委員会委員に聞く

政治利用防ぐ早期放出

東京電力福島第1原発を視察する韓国の視察団 =5月24日(東京電力提供)

--福島原発処理水(放出予定量)が危険だという主張への反論として、すでに世界中の原発からそれ以上に放射能が強いトリチウムが多量に放出され、被害報告がない事実が引き合いに出される。

これまで何度も指摘されてきた内容で、その通りだ。ところで、大量のトリチウムを放出している中国に対し韓国は何も抗議していない。文在寅政権は政治的に親中路線を超え、「屈中(中国に屈服する)」路線と言うべきほどだった。過去の歴史の経緯から韓国人には反日感情が残っているが、実際は中国から受けた被害の方がはるかに多かった。

--政界で活動されていた時期もあった。現在の野党に所属していた立場で、福島処理水放出に反対する野党を批判するのはなぜか。

今の共に民主党は昔の民主党(新千年民主党、開かれたウリ党)からすっかり変わってしまった。昔の民主党は軍事独裁に対する反発をアピールし、民主政治を目指した。金大中大統領や盧武鉉大統領は不正に対する反感も強く、盧大統領の場合は合理的判断で米国と自由貿易協定(FTA)を締結したり、済州島に海軍基地を建設したりした。だが、文在寅政権になって民主党は完全に変質してしまった。

民主党が安全な処理水を「汚染水」と呼ぶのは全く根拠のないもので、彼らは自分たちの政治的目的のためなら手段を選ばない。

--そういう野党の話を支持する国民も少なくないようだが。

文政権5年間の間、韓国の革新勢力は自分たちの基盤を強固なものにした。政権交代してまだ1年数カ月しか経過しておらず、まだ団結力があり、国会議員らが危険だと主張すればそれを信じる人もいる。

なにより福島処理水放出のような説得力を欠くテーマで政権批判しようと思ったら、より団結するほかないだろう。しかし、反対運動は長続きしないだろう。

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