【新春特別インタビュー】日台韓連携で中国に対抗を 「第二のウクライナ化」拒否 元台湾副総統 呂秀蓮氏

インタビューに応じる呂秀蓮・元台湾副総統(早川俊行撮影)
強大化する中国が台湾に軍事侵攻する懸念が高まっている。万一、中台間で戦争が起きれば、わが国にも甚大な影響が及ぶため、一段と重要性を増しているのが日本と台湾の連携強化だ。そこで世界日報は、台湾で女性初の副総統を務めた呂秀蓮氏(78)に単独インタビューを行い、台湾海峡や太平洋地域の平和と安定に向けたビジョンを聞いた。

呂氏は、安倍晋三元首相が「台湾有事は日本有事」と語ったことについて、「中国が台湾を侵略する前に日本も必ず危機に陥るということだ。中国は日本の島嶼(とうしょ)を幾つか占領する可能性がある」と指摘。また、中国は北朝鮮にも日本と韓国への軍事挑発を行わせる可能性が高いとの見通しを示した。

このため、呂氏は「日本、台湾、韓国は、特に緊密な関係を構築する必要がある」と訴えた。具体的には、日台韓を中心に米国、カナダ、フィリピンなどを巻き込んだ新たな平和維持の枠組みを構築することを提案。「21世紀は太平洋文明が花開く時代であってほしい。日台韓こそが21世紀の人類文明を引っ張っていく存在だ」と強調した。

中国の習近平国家主席が台湾併合の野望を強めていることに対し、呂氏は「絶対に台湾を『第二のウクライナ』にはしない」と断言した。さらに、「1996年に選挙で総統を選べるようになった時点で、台湾は独立したと思っている」との見解を示し、「習氏は台湾問題を共産党と国民党の内戦の延長線上にあると捉えているが、大きな間違いだ。習氏が向き合うべきは新しい世代の台湾人だ」と訴えた。

呂氏は、国民党統治時代の言論弾圧で2000日近く投獄された経験を持つ。「私は台湾の民主主義のために人生を捧(ささ)げてきたが、中国の人々も中国を変え、自由と人権、尊厳を享受できる日が来ることを願っている」と語った。

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