
世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の指導者である83歳の韓鶴子氏が、緊急入院治療のための10日間の一時保釈を終え、拘置所に戻った。韓氏は昨年9月以降、捏造された状況証拠に基づくと思われる容疑で拘束されている。高齢により、視力低下や膝の手術による動きの制限、5カ月前に手術を必要とした心臓病(不整脈)など深刻な健康問題に苦しんでいる。
この高齢の宗教指導者が韓国の現政権から受ける扱いに、私は深く衝撃を受けている。韓氏の状態が劇的に改善し、命の危険がなくなったとは考えられない。かつて東欧の共産主義政権下で長期拘束された者として証言するが、当時の囚人でさえ、1987年以降、民主国家とみなされる国で韓氏が耐えている状況のように生命が脅かされる環境ではなかった。
韓氏の苦境は、70年代前半にチェコスロバキアで政治犯として経験した私の試練を思い起こさせる。韓国の文鮮明師の教えに従ったことで、私は他の17人の若者(大半が学生)と共に共和国転覆罪で3年2カ月の刑を宣告された。捜査当局は裁判までの約10カ月間、我々を拘束した。

ブラチスラバ(スロバキア首都)の拘置所での裁判前勾留中、私は毎日、6平方メートルほどの狭い独房で尋問に耐えた。多くの場合、2~3人と同室だった。約半年が過ぎると、過酷な環境により幼少期から患っていたアトピー性皮膚炎が両手を覆うほどひどくなり、全身の健康状態が悪化した。
刑務所の医師に報告したところ、専門治療のためブルノ(チェコ第2の都市)の施設への移送を手配してくれた。そこで40日間、状態が安定し、症状が消えるまで治療を受けた。
依然、拘留され、自由や移動、外部との接触は制限されたものの、ブルノの独房は広く快適だった。ベッドもあり、治療に合わせた生活リズムが整えられた。毎日診療所に通い、医師は私の治療に専念した。医師は私を犯罪者ではなく患者として扱ってくれた。「ヒポクラテスの誓い」(医師の職業倫理に関する誓約)に従い、彼は何より命を救うことを優先していた。政治的に中立で、被告人であっても人道性を優先する人物だった。
医師の家系(父は著名な外科医)に育った私は、医療の責務をよく理解している。入院と期間の決定権は医師にある。健康上の必要性から、捜査官による必要な承認はすべて与えられた。拘留目的は継続されたが、人命が優先されたのだ。
これは74年、共産主義下のチェコスロバキアでの出来事である。当時の政治犯でさえ、李在明大統領率いる現在の韓国政権下の韓氏よりも、より良い医療的配慮を受けていた。
私は衝撃と憤慨を禁じ得ない。
韓氏の健康上の必要性を決定するのは誰なのか。検察官か、裁判官か、捜査官か、それとも主治医か。医師が入院を勧告し、司法の許可が必要な場合、それを阻むものは何なのか。裁判官や検察官は治療期間を指示できる医療専門家ではない。法律は人命よりも上位にあるのか。このような優先順位を置く司法制度とは何なのか。
なぜ韓国の医師たちは抗議しないのか。韓氏の危険な状態を最も理解しているのは彼らだ。ヒポクラテスの誓いは存在しないのか。
これは特定の個人を破壊する行為、あるいはゆっくり進行する殺人に等しい。
私の結論はこうだ。私が直面した共産主義体制下でさえ、政治犯は現在の韓国より良く扱われていた。韓国は共産主義へ着実に歩みを進めているのではないかと思わざるを得ない。






