
世界日報読者でつくる第224回世日クラブ定期講演会が21日、オンラインで開かれ、軍事評論家の福山隆氏が「『反戦自衛官』闘争から見るスパイ工作の実態」と題して講演。1970年代前半から80年代初頭にかけて起きた反戦自衛官事件はスパイ防止法などの法整備がないため起きたと説明した。
福山氏は、反戦自衛官の最終目的は、「シロアリのように組織をむしばみ、戦闘不能にし、国民の信頼を失墜させることにあった」と説明。潜入工作員(スパイ)による組織破壊は18年にわたって行われたと振り返った。
当時、反戦自衛官に対して打つ手がなかったことについて、福山氏は「最低限の法的装備を欠いたまま自衛隊という実力組織を運用している構造的もろさを露呈した。日本はハンディキャップを抱えたままの国だ」と強調した。
その上で福山氏は、「多くの国では軍人の機密漏洩(ろうえい)や反政府活動に対して軍法会議やスパイ防止法が機能し、国家の安全保障を揺るがす行為には厳格な処罰が下されるのに対し、日本には軍法もスパイ防止法もなく、政治やメディアが中国軍や諜報(ちょうほう)機関による『超限戦』を仕掛けられている」と指摘。あれから半世紀後、高市早苗首相が誕生して、「ようやくスパイ防止法が制定される体制になり、自衛隊も戦える軍隊になる」と喜んだ。






