【世日クラブ講演要旨】「外国人問題で混乱する埼玉の現状 『共生』は不可能か」 ジャーナリスト 石井孝明氏

日本人の生活を守るべき行政 ゴミだらけの「クルドアパート」 移民による周辺問題解決を

世界日報の読者でつくる「世日クラブ」の定期講演会が21日、オンラインで開かれ、経済ジャーナリストの石井孝明氏が「外国人問題で混乱する埼玉の現状?『共生』は不可能か」と題して講演した。埼玉県川口市に集住するトルコ国籍のクルド人と地域住民の間で、倫理観や遵法(じゅんぽう)意識の差から、治安や生活環境のトラブルが起きている現状を紹介。行政の怠慢もあり、地域住民が我慢や泣き寝入りを強いられている状態を強く問題視し、何より優先して守るべきは日本人の人権と生活だと訴えた。以下は講演の要旨。
いしい・たかあき 経済・環境ジャーナリスト。1971年生まれ、東京都出身。慶應義塾大学経済学部卒。時事通信記者、経済誌副編集長などを経て独立、記者活動を行う。著書に「京都議定書は実現できるのか」など。

移民の問題は「移民排除」という人種差別や、移民が可哀想(かわいそう)だからと「日本人が我慢すべきだ」という両極端な議論になりがちだ。これまで日本人が譲り続けたことで埼玉県では治安が悪化し、大変なことが起きている。当たり前のことだが、日本で生活する外国人は日本人を尊重すべきだ。そして日本政府は外国人を優遇せず、日本人の人権を重視すべきだ。これは右や左といった政治的立場は関係ない。外国人問題は私たち日本に住む人々の生活を変えかねない。

インターネット上で、クルド人による被害を訴える埼玉県川口市民、また声を上げた奥富精一川口市議などに対して「差別だ」と言い掛かりをつけ、吊(つ)るし上げる人々がいる。川口市民、埼玉県民は外国人を優しく受け入れてきた。私が見聞する限りでは差別行為や相手への憎しみを煽(あお)る言葉はほとんどない。それなのに、その人たちが外国人とのトラブルで苦しんでいるのは悲しい。

川口市で起きている事例として、昨年7月にクルド人同士が殺し合いをして重症者が病院に運び込まれた。そこは川口市の基幹病院だったが、被害者、加害者の双方の一族が互いに集まって暴動状態になり、救急機能が一時停止した。また中学生ぐらいの子供が、親の仕事を手伝って解体業のトラックを運転するなどの行為もある。

他にも過去、日本人女性と結婚すればビザが下りるからと、JR京浜東北線の蕨(わらび)駅前でナンパを行っていた。飲酒したクルド人が仕事帰りのOLや女子高生の腕を掴(つか)んだりするなど、拉致未遂が地域住民に目撃された。

クルド人が多く住む「クルドアパート」と呼ばれる住居一帯では、ゴミ捨てのルールが守られず、街がゴミだらけになっている。近くに住む30代主婦によると、川口市のある公園はクルド人の小さな子供たちが日本人の子供のおもちゃを奪い、公園内で放尿や脱糞(だっぷん)までする。日本人の母親がクルド人の母親に抗議しても「ニホンゴワカラナイ」と言って抗議を無視するという。

教育の問題も深刻だ。40代女性の娘が通う公立学校にはクルド人や中国人など外国人の子供が多く、授業が成り立たなくなっているという。最大で4割外国人の小中学校があり、先生たちが一生懸命補習をしても追い付かず、日本人の子供は塾で勉強せざるを得ない状況だ。日本人の子供が外国人によって、学校教育で適切に教育を受けられない状況になっている。

クルド人はトルコ本国で差別されていない。クルド人融和策で、クルド語の教育も認められた。実業学校も整備され、この10年で高校進学率は90%を超えるようになったそうだ。一方、川口市のクルド人の子供は多くが小学校高学年で学校に行かなくなり、男の子は解体現場、女の子は子守や一族の通訳、事務作業させられる状態だ。教育をきちんと受けられないのは親による人権侵害と言える。

在日クルド人は孤立し閉鎖した集団で、多くが解体業に従事している。経営層は大儲(もう)けし、難民申請を5回している人が高級車のフェラーリに乗ったり、クルーザーに乗ったりしている一方で、悲惨な労働条件の下で働く人たちがいる。クルド人は他の一族とは仲が悪いが、同じ一族であっても経営層と現場の働き手は関係が悪いという。

解体業では相場よりも2~3割安い値段で仕事を請け負っている。日本人の解体業はそんな値引きできないと指摘している。解体の産廃を不法投棄している疑惑が否定できず、実際に何件ものクルド人の会社が摘発されている。

そもそも、なぜ川口市にクルド人が多く集まっているかというと、偶然の要素が大きい。①東京北部と埼玉県に1970年代に建てられた木造建築物が集中し、ちょうど建て直しの時期で解体需要が大きい②道路が集まりアクセスが良い③解体業を行っていた人々が代替わりで権利を売った――などだ。川口市の外国人問題は氷山の一角にすぎない。外国人労働者が増えれば日本全国で似たような外国人問題が増えるのではと危惧している。

来日しているクルド人の多くはトルコ南東部にいる人だ。もともと牧畜・農業を行っていた。学校に行く習慣がなかった。例えば私に100通ほどの批判や罵倒メールが来たが、文章がほとんど書かれておらず、原爆の写真や銃弾の絵を送ってきた。

本国にいるクルド人弁護士に取材したが、トルコには差別がなく、真面目に働けば仕事はある。彼らは勉強していないから仕事に就けないのだという。

埼玉の住民の間で、命に関わる問題として、特に「クルドカー」が問題視されている。過積載車で危険運転をするなど、近寄ると命の危険がある迷惑な車と定義できる。無保険で他人名義の車を使用していることもある。

彼らの車が塀にぶつかり、加害者にもかかわらず集団で「差別だ」とわめき立てる事例もあった。日本人は泣き寝入りするしかない状態になっている。警察は取り締まりに積極的でなく、軽微であれば見て見ぬふりをすることすらある。

恒常的な犯罪組織はまだ見られないが、半グレの集団が確認されている。集団でいろいろ問題行為を起こしている。さらに懸念されるのは、日本クルド人文化協会にはトルコやスウェーデンで「テロ組織」と見なされている過激派武装組織「クルディスタン労働者党(PKK)」の影があることだ。トルコ兵は鎮圧活動でPKKと戦闘状態にある。

この問題を取り上げてからトルコ人から300通くらい「頑張ってください」と激励のメッセージがあった。トルコ側がPKKを、国家を破壊する存在として、深刻に捉えていることが分かる。

トルコは日本と友好関係にあり、トルコ人は、90日のビザなし渡航ができる。クルド人はそれを利用して来日し、難民だと嘘(うそ)をついて日本に居着く。難民申請をすると、数カ月から数年の審査の間、日本にいるので、第1回の判定までに、その間の居住費と食費が支給される。日本国民の税金が使われてしまっている。難民申請を9回も繰り返した例もある。

日本政府の難民への対応は甘い。これはスリランカ人の事例だが、不法滞在の後で、婦女暴行を2回し、逮捕されたような人間が難民申請をして日本に居ついている事例もある。一時的に入管施設の外に出る「仮放免」になっているらしい。強制送還は制度上可能だが、法務大臣の決裁で、実行されることは少ない。難民申請を原則2回で強制送還するという入管の法改正がようやく通った。今年の6月に難民への対応が全面見直しとなる。

かなりの人数を強制送還する準備をしているというが、今まできちんとできていなかったので、本当に執行するかどうか分からない。注目してほしい。

日本は岸田政権になって移民拡大に舵(かじ)を切った。しかし、日本は倫理観が大きく異なる移民に対する準備が全くできていない。親切な日本人に外国人との共生を否定する人はいないだろうが、生活の現場では必ず軋轢(あつれき)が生じる。企業や外国人移民を使うことで利益は出るだろう。しかし治安、教育、子供、納税など日本での外国人の生活で、大量に問題が起きているにもかかわらず、政府は対応していない。無責任なところの多い日本の政治のダメさが重なった結果、クルド人問題が起きている。

クルド人問題を取材する中で、移民政策で政府がやるべきなのは、①日本人の人権を優先する②強制送還を行い、日本の移民の質を高める③治安や行政コストなど「経済の論理」以外も考える?法適用を日本人と同等にし、警察力をきちんと行使する④政治的な中立を堅持す⑤日本の未来像と移民を熟議する――ことと考える。そして決して外国人排斥を広げてはいけない。日本社会を腐らせてしまう。

日本は中国人や朝鮮人などを受け入れ、彼らが日本に同化した面も多くある。それらの事例を参考に、外国人労働者との生活の軋轢などへの整備が行われるまでは、外国人労働者受け入れを停止すべきだと、私は考えている。

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