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基地問題を考えるシンポ開催


沖縄発のコラム:美ら風(ちゅらかじ)

 成人の日の11日、宜野湾市民会館で沖縄の基地問題を考えるシンポジウムが開催された。沖縄では梅の開花の知らせが届き、桜の開花も近づいている。イベント名は「宜野湾と沖縄の未来を考える『日本一早い桜祭り』」で、一般社団法人沖縄国際交流政策研究所が主催した。

 パネリストとして、「琉球新報沖縄タイムスを正す県民・国民の会」の我那覇真子運営代表委員、政治評論家でブロガーの江崎孝氏、作家の又吉康隆氏。そして、作家の同研究所の手登根安則代表が司会を務めた。

 シンポジウムではまず、「基地問題とは何だと思うか」と手登根氏が問い掛けると、我那覇氏は「そもそも基地問題はない。あたかも沖縄県民は基地で昔から苦しめられているように伝えられているが、それは違う」と断言。むしろ、米海兵隊は人命救助や人道支援などたくさんの善行を行っているにもかかわらず、一切報道されない現状を嘆いた。

 普天間飛行場近くに住む江崎氏は、沖縄で基地について叫ばれているのは騒音や事故などのマイナス要因のみで、抑止力などのプラス面を強調するメディアがないと指摘した。

 嘉手納基地の近くで生まれ育った又吉氏は、子供の時から騒音に悩まされたものの、「米軍はアジアの平和と安全のために活動していることを子供ながらに知っていた」と振り返った。また、翁長雄志知事が「基地は経済発展の阻害要因」と主張することについて、米軍が沖縄から撤退した場合の県内経済の純利益は激減すると指摘した。

 「基地問題イコール沖縄の利権」と言い切るのは手登根氏。軍用地主だけでなく、「基地反対だけのために議席を守っている人々がいる」と指摘した。(T)