世界日報 Web版

オスプレイ、災害支援で活躍


沖縄発のコラム:美ら風(ちゅらかじ)

 台風30号がフィリピンを襲い、国連人道問題調整事務所(OCHA)によると、国民の7人の1人に当たる約1290万人が被災した。日本政府は1180人の自衛隊員を派遣、過去最大となる国外災害派遣となった。

 一方、米軍はフィリピン政府の要請を受け、いち早く災害支援に当たった。米海兵隊普天間飛行場(宜野湾市)からは、新型輸送機ヘリMV22オスプレイ8機と3機の空中給油機KC130が被災地に飛び立った。

 2011年3月に発生した東日本大震災の際にはオスプレイは未配備だった。宮城県気仙沼市で活動しているボランティアの男性は「気仙沼市大島の急患の輸送に使うことができてれば、あと何人の命を救うことができたか」と無念さを隠せない。

 今ではオスプレイの評価はうなぎ上りだ。10月には滋賀県で日米合同演習にオスプレイが初参加した。24日に計画していた航空自衛隊岐阜基地(岐阜県各務原市)の航空祭でのオスプレイ展示は、米軍のフィリピンの災害支援の状況を考慮して中止となったが、航空自衛隊は今後、オスプレイを一般公開したい考えを示している。また、防衛省は自衛隊へのオスプレイ導入を検討しているという。

 一方、普天間飛行場のゲート前では相変わらず、基地反対市民活動家による反オスプレイ活動はエスカレートしている。

 米軍関係車両が出入りする宜野湾市野嵩(のだけ)のゲート前に今月5日、信号機が設置された。ところが、反対派は歩行者信号が青になると、車道に出てきて米軍車両に対する妨害活動を始める。信号が赤になってもわざとゆっくりその場を離れるため、渋滞は悪化するばかりだ。

 オスプレイの活躍は反基地活動家にとっては「不都合な真実」なのだ。(T)