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那覇市がLGBT宣言


沖縄発のコラム:美ら風(ちゅらかじ)

 那覇市は19日、「性の多様性を尊重する都市・なは宣言」(レインボーなは宣言)を行った。同様の宣言は、大阪市淀川区に次ぎ、全国の自治体で2番目という。

 同性愛者ら性的少数者(LGBT)の人々が、生きやすい社会づくりを目指して開催されたイベント「ピンクドット沖縄」で城間幹子市長が「性に関するあらゆる差別や偏見をなくし、誰もが安心して暮らせる都市を目指す」と宣言文を読み上げた。

 ピンクドットとは、2009年にシンガポールで始まり、性的マイノリティを社会にアピールするイベント。

 那覇市は1980年代後半に、県内自治体で最初に「女性室」(現市平和交流・男女参画課)を設けた。97年には、同課に「なは女性センター」が設けられ、毎年、性的マイノリティについて意識啓発講座を実施している。

 会場のスクリーンにはLGBTのアイデンティティーや連帯の証しとされるレインボーフラッグが大きく映し出された。那覇市は現在、フェイスブックでこのマークを使っている。まるで那覇市全体が同性愛者のための街であるかのような印象を与える。

 こうした中、市内の待機児童数が今年、過去最多の534人を記録したことが市こども政策課の調べで分かった。昨年よりも95人も増えた。人口比率では全国で最も多いという不名誉な記録だ。

 那覇市在住のPTA会長の男性は「行政は特定の人々の権利ばかりを強調し、一般市民に寄り添っていない」と不満を口にした。

 個人の権利が主張されるあまり、伝統的な家族が失われ、少子化がエスカレートしないか心配だ。(T)