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那覇市長選2候補が論戦


沖縄発のコラム:美ら風(ちゅらかじ)

 翁長雄志前那覇市長の県知事選出馬に伴う同市長選は9日告示され、前副市長の城間幹子氏(63)=共産、社民、社会大衆党などが支持=と、弁護士で元県副知事の与世田兼稔氏(64)=自民、公明推薦=の無所属2新人による保革一騎打ちの争いが始まった。投開票は知事選と同じ16日。

 県庁所在地の那覇市長の影響力は知事に匹敵するとも言われる。8日、那覇市で開かれた公開討論会で、過去2年間の翁長市政について、城間氏は「共働のまちづくりが大きく実を結び、風格のある県都那覇市が出来上がった」と高く評価した。

 これに対し、与世田氏は、翁長氏が長期の革新市政から市政を奪還し、公務員・組合主導の市役所の改革に着手したことを評価した一方で、「4期目から多選の弊害が出始めた」と指摘。具体的には、「外部包括監査によれば、外部委託しているほとんどの事業で有効活用されていない。さらには、運用コストは適切ではない」と批判するとともに、「待機児童問題はゼロ回答」と厳しい見方を示した。

 最もヒートアップしたのは、お互いに質問するクロス討論の場面。与世田氏から「那覇空港第2滑走路の埋立建設に反対する共産、社民、社会大衆党との整合性はどうなのか」と問われた城間氏は、「私は基本的に賛成の立場であり、話し合いを通して説得していく」と述べた。

 普天間飛行場の辺野古移設について、「反対」を表明した城間氏から是非を尋ねられた与世田氏は「危険性の除去と早期返還が原点」とした上で、「名護市辺野古地区は条件付きで容認しており、それに共感する」と率直な気持ちを述べた。知事選とともに沖縄の未来を左右する重要な選挙だ。(T)