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那覇空港や那覇港を国際ハブのクラスター目指し


沖縄発のコラム:美ら風(ちゅらかじ)

 沖縄国際ハブクラスター・キックオフフォーラムが8日、那覇市のホテルで開かれた。沖縄県は、東アジアに近い地の利を生かしたアジアゲートウェイを目指し、那覇空港や那覇港をハブとした国際物流におけるハードおよびソフト面の振興に期待を掛けている。

 こうした中、一般財団法人南西地域産業活性化センター(NIAC)は沖縄総合事務局の委託を受け、「沖縄国際ハブクラスター」のためのネットワークを構築する準備を進めている。 広域連携については、全国の商材を沖縄に集め、県内の加工施設・設備などと連携し、付加価値を高めることを目指す。ハブ戦略としては、海上物流量を増やす方策を検討し、人・モノ・金・情報が集まりやすい環境をつくる。人材育成については、効果的な人材育成メニューを作成し、即戦力人材を育てる。

 ハブクラスターはあくまでも企業が主役だが、産学官に加えて銀行が参画し、沖縄県全体で支えていくのが理想だ。

 キックオフフォーラムでは、北海道の産業クラスターを手掛け、「北の起業家」として知られる株式会社ヒューマンキャピタルマネジメント代表取締役社長の土井尚人氏が講演。北海道のバイオクラスターの場合は、クラスター効果で売上高が13年間で約4倍の420億円に増加し、雇用が同期間で約3倍の1600人になったと報告した。

 「弱みを他者に補ってもらうことによって自らの弱みを消す」「自らの強みを持つ場所でより有利に活動できる」「自らの強みで他者の弱みを消す」

 土井氏は、オーストリア出身の経済学者ドラッカーの言葉を引用しながら、クラスターによる連携の優位性を説いた。(T)