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喜納氏知事選出馬で民主党迷走


沖縄発のコラム:美ら風(ちゅらかじ)

 民主党県連代表の喜納昌吉(きなしょうきち)氏が10日、代表を辞任して知事選出馬に踏み切った。同党本部は10日の役員会議で、県知事選立候補を表明した喜納昌吉氏を除名する方針を決定。これを受け、同党県連は同日開かれた常任幹事会で、喜納代表の辞任を全会一致で承認した。

 喜納氏出馬の大義名分は、米軍普天間飛行場の移設に伴う辺野古埋立承認の「撤回・取り消し」だ。すでに出馬表明している前那覇市長の翁長雄志(おながたけし)氏が公約で埋立「撤回」を盛り込まず、「新しい基地をつくらせない」という表現にぼかしたからだ。喜納氏は翁長氏に対し「撤回・取り消し」を公約に盛り込むならば出馬を辞退すると伝えたが、一蹴された。

 立候補予定者のうち「革新候補は自分だけ」と自負する喜納氏は勝算があると信じ、党本部に支援要請をしたが、あえなく却下されたわけだ。

 これより先、知事選をめぐって民主党の馬渕選対委員長らが8日、県連を訪ね、出馬撤回の説得を試みた。
 喜納「勝てる相手とはどなたですか」
 馬淵「そこは県連の判断です。だから自主投票と」
 喜納「だから県連の判断で私が勝てると」
 馬淵「申し訳ありません。そこは党本部としてそう思っておりません」

 双方の歩み寄りがないまま物別れとなった。

 党本部は、辺野古移設を認めている一方で、翁長氏を支持する連合沖縄との関係修復を重視して前回に続いて自主投票となった。

 民主党県連の新代表には若手の那覇市議、花城正樹氏が選出されたが、前途は多難だ。(T)